確率2/2の死 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 192
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334702144

感想・レビュー・書評

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  • 吉敷刑事のシリーズ。
    野球選手の息子が誘拐されたところから。
    その誘拐犯人に指定された身代金を持って出かけた刑事でしたが、そこに公衆電話から一本の電話が。その後次々とかかってくる次の指定場所にかかってくる電話に出なければ子どもの命が危ない、となると、そりゃもう必死に限界まで走って指定場所まで駆けつけます。誰にも助けを求められず、構う余裕もなく、とにかくひたすら走るのです。誘拐事件は何とも唐突にわけのわからないまま無事に終了。関係者の疑問だけが残りました。
    それとは別にとある街を一台の車が同じ曜日、同じ時間にぐるぐる走ることを発見した主婦。何が起きているのかわからないが、街の人に聞いても誰もそんな車は見ていないという。おまけにとある日は自分の夫がその車を運転していることに気が付きます。訳がわからないまま不安な日々を過ごしていると、なんと夫が誘拐犯疑い。
    ここでようやく二つの出来事が意味を成すのです。
    そんなバカなと思いつつ、アイデアは非常に島田さんらしく面白かったです。

  • 一気に読んだ。
    派手さはないけどおもしろかった。

  • さらっと読める小作品としては、悪くない。

    序盤のスピード感のある出だしから、
    主婦目線の戸惑い・不安・困惑。

    誘拐だけじゃなくて、もう一つ別の要素と
    組み合わせて、ハイブリッドさせたやり方は
    なるほどと思わせる。

    ただ、そこまでの深さと長さもないので
    さらっと読んで楽しむ程度の作品止まり
    という面もある。

  • 2017/03/21
    24

  • それなりのおもしろさだか、途中から、かなり無理あるなぁという感じ。その時代ならアリかな。

  • 2013.6.19処分

    吉敷刑事シリーズ。
    野球選手の息子が誘拐され、身代金の受け渡しで吉敷刑事は赤電話から赤電話へと走らされる。犯人の計画通りにすすんでいると思われた矢先、突然犯人は身代金の受け取りを放棄。息子も無事解放された。
    一方、ある夫婦が登場する。夫が知らぬ間に会社を辞め、借金まで作っていたことを知り、ショックを受ける妻。妻は毎週火曜日の同じ時間、一台の車が同じ道をぐるぐる走るのを不思議に思う。
    2つの出来事が交互に書かれ、交錯する話。

    謎は不可思議で面白いのだが、結末は急ぎ足で、やや物足りない印象だった。
    確率2/2…うーん、なるほど…という感じ。誘拐が未遂で終わった理由はわかったけれど、納得し切れなかった。

  • 島田さんの提示する謎は、いつもとても派手で魅力的である。しかし、それだけに「トンデモ解決にならないかな・・・?」と心配してしまう気持ちも毎回ある(^^;)。

    今回の謎はあまり派手さはなかったものの、とても不可解で魅力的だった。綿密に練られた誘拐計画、しかし犯人は身代金を受け取らずに、あっさり誘拐した子供を解放してしまったのだ。

    解決にはなるほどね、と思ったものの、問題→解決までの調子があまりにあっさりしていたので、もったいない、と感じた。これだけの謎と解決を考えたにしては、なんだか中途半端だなと思ったのである。もうちょっと膨らませるか、あるいはぎゅっと濃縮して、キレのいい短編にした方がよかったのでは。
    やっつけ仕事で書いた作品だったのかもしれないな、とも思った。クオリティはなかなか高い一品だけに、ちょっと残念である。

  • さらっと読める。

  • 車の目撃の場面、犯人の失敗などつじつま合わせの感はありましたが、物語の形式・謎の内容・解決ともおもしろかったです。やっぱりこの方面にはまると恐ろしい。

  • 9割程度まで謎のまま話が進む。さっぱりわからない。ラストで一気に点と点が結ばれて解決へと向かう。

    動機が私の不得意な野球関係であることとか、少しばかり強引で、現実的ではない部分が隠れ見えするのが残念だが、グロさも無く気軽に読める短編である。

    今回は感動するほどの冴えは確認できなかったものの、なんでも書ける天才作家の作品だけに楽しみだったし、まぁまぁ満足だ

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