天城峠殺人事件 (光文社文庫 う 1-2)

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  • 光文社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334702151

感想・レビュー・書評

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  • 名探偵・浅見光彦は事件に巻き込まれた。――天城峠付近の崖下で発見された老人の死体。そして、疑惑に満ちた、アイドルタンレント桜井夕紀の心中事件。浅見と夕紀は、前に雑誌のインタビューで会って意気投合していたのだ。老人が残していった千社札を尋ね歩くうちに、この二つの事件が交錯した!?…伊豆に伝わる手毬歌が、恐るべきトリックを暗示する本格推理。

  • 浅見光彦の公式第7事件
    公式第1事件の「後鳥羽伝説殺人事件」にレビュー

  • 比較的短い話だったけど自分的にかなり面白かった!
    まず、被害者が年に一度休みを利用して独り行っていた「社寺巡り」。
    あらかじめ百枚の千社札を持って出て、回った寺社の柱など建物周辺に札を打ち付けてゆき、その札がなくなるまでお参りを続ける・・・というものらしいが、自分はこれを読んで初めて知った。
    四国八十八箇所巡りに似た印象を受けるこの巡礼の旅、何かしら人には言えない、心に罪を持つ人が行う密やかな贖罪の旅であり
    読んでいてふと、「私も巡ってみたい・・・」と思った。
    またこの物語では、私も旅行したことのある伊豆や東北の(先の地震でやられた)岩手、大船渡や陸前高田などの地名が出てきて大層嬉しかった。
    またこの遠く離れた二つの土地(伊豆と岩手)が、千社札によって事件が結びついているのが解ったりして・・・物語の展開もなかなかだった。
    そしてラスト近く、犯人を追い詰めるため、浅見はちょっとした「脅迫者」をやってのける。これがまた、上手い!
    私の想像でしかないのだけど、きっと浅見は岩手地方の方言をかなり上手く喋ったのではないだろうか??

    (毎度のことだが)まったくの朴念仁で頭が固く腰重く、機転の利かない警察、それと対照的に浅見の言うことを一を聞いて忽ち理解する兄陽一郎の慧眼、そしてこの一回りも歳の違う弟に絶対の信頼を寄せる彼の愛情に心温まった。

  • 伊豆市などを舞台とした作品です。

  • 行ったことのないところをどんどん知っていけるシリーズ。
    めずらしく明快。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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