西洋骨牌探偵術 (光文社文庫 つ 4-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334703943

感想・レビュー・書評

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  •  死んだお兄さんの遺品にあったタロットカードから、独学で占い師を始めた鍬形修二さんが探偵役の短編集。
     修二さん、占いの腕はさっぱりだけれど、推理でお客の悩みや事件を解決するのに、でも自分に自信がない、ていうよく分からないキャラ。
     何ていうか…、このお話が書かれた時代だったら、就職難でもないだろうに、不思議な生き方だなぁ、て思う。
     物価が今とは違うとはいえ、占いの基本料金が500円だし。
     生活!!

     謎解きはおもしろかったけれど、キャラが不思議過ぎた。

     あと、後半2話は修二さんとは関係ない話でした。
     何の前触れもなく違う話が入ってて、最初わけが分かんなかった。

  • 連作短編です。
    銭型修二は死んだ兄の書斎でタロットカードを見つけ、カード占いを商売にするのですが、これが独学のにわか占いなのに良く当たるのです。
    はっきり言ってやる気のあまりない探偵役です。
    気に入ったおもしろい話は「肝臓プール」と「亭主がだんだん増えていく」と「赤い蛭」と「空前絶後・意外な結末」です。
    最後の2編は鍬形修二の話ではないです。
    最後に載っていた「空前絶後・意外な結末」は本当に意外な結末で驚きました。
    そうきたか…これぞ都筑先生です。

  • 軽い読み物。
    時代がよく出る、女性の台詞の言い回し。
    西洋骨牌、タロットカードを使って占い屋を始めたけれども、
    素人なもので、占ってもらいに訪れる人の心配事、相談事を聞いて、放っておけず、探偵業をしてしまう、という。
    最後の二話はそれとはまた別の話だった。
    こういう組み方したのねぇ、昔。

著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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