花の棺 (光文社文庫 や 1-8)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334704469

感想・レビュー・書評

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  • なかなか面白いじゃないか。赤川次郎みたいに読みやすい。確かに日本家屋ならではのトリックだが、何だろう、そんなことはどうでもいい、という自分がいる。歳をとりました。

  • ミスキャサリンって、正真正銘の外国人探偵だったのか。そのように呼ばれる日本人探偵だと思っていた。山村美沙は作者が悪目立ちしていて、作品を敬遠していた。このレベルのトリックが楽しめるなら、追いかけてみたい。

  • メインの「二重密室」は盲点を突いた面白いアイデアだと思いますが、密室にする過程で犯人が限定されてしまいますし、密室にした理由がイマイチ納得のいくものではありませんでした。
    キャンピング・カーのアリバイトリックも良く出来ていると思いますが、必然性がありません。
    推理する醍醐味はありますが、ストーリーに不満が残る作品でした。

  • ブクログで、密室もの、横溝正史さんの本陣殺人事件を凌ぐ作品とあり、初めて著者の本を手にしました。
    華美な感情表現や描写が少なく、テキパキ話が進む展開、読み進み易かったです。
    密室トリックは、読み終えてみれば、ああ、まさに女性的だなと(笑)。過去、男性作家の描く密室は、ある意味理想を持って描かれているのでは?言い過ぎかもしれませんが、本巻は対極にある密室ものでは?(結婚されている方なら思い当たるでしょう、女性って凄く現実的)
    フーダニットのところが気になりました。もしかして独白は不要では?

  • ドラマしかみたことなかったけど、原作の方が断然おもしろい。やっぱり上手いんだなあ。

  • 密室トリックと車の消失トリックは確かに独創的かも。必然性が弱いけど(ここまでややこしいことするか?)。

  • 副大統領の一人娘と、外相の甥っ子のミステリー。
    2時間ドラマでは両方日本人でしたが、本ではアメリカ人と日本人。
    大人の事情が、ドラマには透けて見える気がします(笑)

    読み終わって凄いと感じたのは、内容ではなくて
    華道の裏事情(?)というか、金儲けシステム?
    多分茶道でも何にでも通じるものがあるとは思いますが
    確かに、これは何もしなくても左うちわで暮らせます。
    凄い世界だと、改めて感心しました。

    肝心の事件の方はと言えば…確かに! と納得。
    日本人の視点からでは、その細工は無理です。
    すごいトリック考えるものだ、と。

  • 時間があれば。

  • ミステリー長編。

    キャサリンシリーズ第一弾。

    アメリカ副大統領の娘が京都にやってきた。目的は華道を習うため。そのために外交官の甥が彼女のエスコート役をすることに。そこで巻き起こる殺人事件。その真相を明らかにするため、この二人が奔走する・・・!!

    ふ〜ん。って感じかな?可もなく不可もなく。でも次読みたいとは思わないかも。なんといってもすべてがサスペンス劇場みたいなストーリー展開。動機なんかも愛憎渦巻く・・・って感じだし、犯人が青酸カリなどの薬物を手に入れた経緯は不明だし、最終的に犯人は自ら犯行をべら×2話し出すし・・・。

    こういうのはミステリーとしてもイマイチだし、ストーリーも昼ドラみたいだし、中途半端な感じかも。私はあんまり好きくなかったです。残念。

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著者プロフィール

山村美紗
京都府京都市生まれ。京都府立大学文学部国文科卒業。教師として教壇に立つかたわら、一九六七年ごろから執筆活動を始め、テレビドラマの脚本などを担当。七〇年「京城の死」(『愛の海峡殺人事件』と改題)で江戸川乱歩賞候補になる。七四年『マラッカの海に消えた』で本格デビュー。八三年『消えた相続人』で日本文芸大賞受賞。九二年に京都府文化賞功労賞、京都府あけぼの賞受賞。九六年九月没。

「2022年 『在原業平殺人事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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