- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334706722
感想・レビュー・書評
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島田荘司全集にて読了。今のところまったく外れなしの凄い全集。浴室で顔の皮膚を剥がされて殺されていた女が、寝台特急に乗っていたというとんでもない怪奇風味から、意外な真相が判明する作。なんか俺の知っているトラベルミステリーと違うのですが、不可能犯罪の名手らしく、謎が謎を呼びまくり面白い。交通網の発達や鑑識の進化なんかを考えると、この話はもう現代では生まれない貴重な古典ではないのかと思うと寂しく感じる。
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吉敷刑事シリーズ。
とある小説家が自宅マンションからののぞいた部屋の風呂場には女性が入っていて…となんとのぞきから始まったのでありました。
それはともかく、寝台特急をトリックに使うとは、何とも贅沢な話です。一昔前は結構寝台特急走っていたはずですが、さすがに広いようで狭い日本を縦横にかなりの速さで到着するようになっては、寝台特急の役割も減ってしまったのかもしれませんね。逆に贅沢な造りの寝台列車は登場したくらいですが。
これも最後の方で、あれ?まさかと思うような終わりで、やはりこの作者の作品は一筋縄で終わらないんだわ~と思ったのでありました。 -
ドラマ見たからどんな話なのかは知ってたけど、本でも読んでみたくなって。
けっこう忠実なかんじだったんだね。 -
トラベルミステリかと思って読むと嬉しく裏切られる。よしきたけし、語呂がいいのか悪いのかわからない。シリーズ一作目。今読んでも面白いと思う
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御手洗シリーズを大体読みつくしたので、やっと吉敷シリーズに手を出しました。
時刻表トリックは、種明かしされてもへーそういう便があるんですかふーん…で終わってしまうのでつまらないという思い込みがあったのですが、さすが、それだけじゃなかった。やっぱり島田荘司はすごい。
丁度読み始めた1/18が吉敷さんのお誕生日だったという偶然。吉敷さんハイスペックイケメンすぎて。一作目を読む限りは、御手洗のようなキャラの濃さはなさそう。吉敷シリーズはトラベルミステリというくくりになるのかな?とりあえず順番に読んでいきます。 -
手元にあるのは古い方の光文社文庫版で、表紙がもろにトラベルミステリーなのですが、内容は顔面の皮を剥がされた浴槽の屍体の謎をメインに据えたど本格なものでした。
著者の代名詞である奇想天外なトリックというよりは、屍体の状態から繰り広げられるロジックに見応えをかんじました。 -
出版社にも在庫がなく、重版も未定とのことで新刊を手に入れることができず、3作目から読んだわけだが、どうしても読みたくて図書館で借りた。
今作もやはり”大胆かつ大掛かりなトリック”が鍵となっている、が深読みしすぎて真実は見抜けず残念。
この時代は科学の便利さと不便さ(限界)のバランスが絶妙な時代だったのかな、と思う。
御手洗潔シリーズも最初から読みなおしたいなぁ。 -
風呂場で顔の皮を剥ぎ取られた遺体が発見されます。捜査していくうちに、寝台特急内で被害者を目撃したという情報が寄せられるも、その時間は被害者の死亡推定時刻と被っていた。
「何故顔の皮が剝がされていたのか?」と「推定死亡時刻に寝台特急内で目撃された女性は本当に被害者なのか?」の謎が魅力的で読者を引っ張ります。トラベルミステリーですが、時刻表を利用したアリバイトリックではなく手掛かりを掻き集めて推理する探偵小説タイプで楽しめました。
最後の力技(著者の代名詞)は多少ご都合主義的でしたが、他作品と比べれば大人しめで許容範囲内でした。ありきたりな作品に終わらせないところは流石です。