やっとかめ探偵団 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 79
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334707330

感想・レビュー・書評

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  •  シリーズ第1弾。
     途中の巻から読んでいたので、改めて。
     改めて第1巻を読んでみて思ったのは、まつ尾お婆ちゃんが推理の中心にいるものの、どのお婆ちゃんもわりと万遍なく仕事を割り振られてるなぁ、と。
     「~と殺人魔」では、他のお婆ちゃんの登場率が低かったので。

     こんなお婆ちゃんが近所にいたらなぁ。

  • 「やっとかめ」とは名古屋弁。ご存知の方も多いでせうが、まあ「久しぶり」といつた意味でせうか。名古屋でも老人しか駆使しない語だと言はれ、実際わたくしはリアルに聞いたことはございません。名古屋言葉をバリバリ放つ人でも、「やっとかめ」は発さないやうです。

    主人公は駄菓子屋「ことぶき屋」(名古屋市中川区にある)の主、波川まつ尾、74歳のお婆ちやんであります。その人柄を慕ひ、ことぶき屋には客がひつきりなしにやつて来ます。洟垂れ小僧から現役の警察官まで、まつ尾婆ちやんのファンなのであります。

    そんな「ことぶき屋」の舞台、中川区で殺人事件が発生します。被害者は近所のお爺ちやんの一人、堀井民次。状況からして、嫁の紀子さんが怪しいといふことで警察もマークするのですが、さうかうする内に紀子さんが行方不明になる......
    「ことぶき屋」に集ふ常連お婆ちやん達が、まつ尾の号令の下、情報収集に走ります。

    息子の嫁の悪口ばかり言ふ粂山よね、「ここだけの話」を各所で喋りまくる芝浦かねよ、体力自慢の早坂千代、信心深く念仏ばかり唱へる吉川常、毎日同じ事を言ひ翌日また忘れる生田ハツ......「やっとかめ探偵団」は真相に迫ることが出来るのでせうか。

    本格ミステリではなく、名古屋弁を駆使した人情ほのぼの物語ですな。殺人は起きるけれど、深刻さはなく、さつぱりした性格の波川まつ尾婆ちやんのキャラクタアで読ませる一作と申せませう。だらだら過ごす正月に読むには、最適ではありますまいか。
    不安材料は、あまりにバリバリの名古屋弁が連発するため、東海地区以外の人が読んで理解出来るのだらうか、といふ点であります。
    デハデハ。今年も又お世話になります。よろしくお願いします。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-604.html

  • カムデンシリーズと同じく、紅雲町シリーズの解説に出ていたので。

    駄菓子屋のおばあちゃんという設定は
    すごく良いと思うし、
    名古屋弁も面白いが、
    語り手が入るこの書き方がちょっと受け付けない。

    どうしても、
    カムデンシリーズと比べてしまうのが、
    難しいところ。
    カムデンの方が老人たちの個性が際立ってるとか。

    しかし、なぜか名古屋弁が読み流せない。
    音声変換しないといけない、というか。
    ところどころ長音が入るからだと思うが、
    不思議な感じ。

  • 話の内容が面白いのではなくて、話し言葉が、名古屋人の習性が面白い。とにかく。蕎麦ときしめんをまた読みたくなった。
    関連して、三遊亭円丈さんの雁道を読みたくなった。

  • いや~好きですね~こういう作品。
    老人たちが活躍するという話は本当好き。おまけに会話がコテコテの名古屋弁! 
    むか~し、タモリがTV番組で名古屋弁をコケにしてネタにしていましたが、私、聞いたことがないんですよん、本物の名古屋弁。
    名古屋には1度だけ行ったんですけどね・・・み~んな標準語を話していたし(笑)。
    だから本当、楽しく読むことができました。
    タイトルにもなっている「やっとかめ」、これまた名古屋弁というから驚き!
    ユーモア長編推理小説なんですけど、名古屋弁講座もあり笑えますよ~。
    駄菓子屋を営むまつ尾婆さんを中心に近所の老人たちと一緒に事件を解決へと導きます。
    謎解きも事がどう繋がっていくのかワクワクして読みました。
    結末はため息ができるような暗さなのですが、婆チャンたちの会話で救われます。
    本書はシリーズ第一作目。1988年に初版がでていますが、シリーズの新しいのも発売されています。
    でも、今、手に入りやすいのは2冊(シリーズの4と5かな?)くらいみたいですぅ><
    あ~早く次を読まなくちゃ・・・。まつ尾婆さんの活躍が楽しみです!

  •  清水義範の名古屋もの入門その2。その後何冊もシリーズが出ているけれど、登場人物についてはいつも丁寧に説明してくれているので、どこから読んでも大丈夫。
     清水ワールドには「老人もの」の国もあるのだ。カッコいい名古屋のばーちゃんに惚れたってちょ。

  • 殺人事件が起こってそれを探偵が解決に導くという一見よくあるミステリーだが、主人公の探偵が74才のおばあちゃんで、かつ会話文がほぼすべて名古屋弁なのでほのぼのした雰囲気が漂う。これは長編なので難しいけれど、読み聞かせみたいに名古屋のおばあちゃんたちに音読して貰いたいなぁ。

  • 名古屋版のミス・マープルですね。
    最初は名古屋弁を読むのが辛かったですが、波に乗ってくると独特の面白さがにじみ出てきて楽しくなりました。
    「やっとかめ」とは名古屋弁、それもかなり年配の方が使う言葉で「久しぶり」という意味だそうです。
    人生をある意味でリタイアしたご婦人方が堂々と人生を生きている姿が頼もしく好感が持てます。

  • 友達おすすめの清水義範を初めて読んでみた
    読みやすいしおもしろいしおばあちゃんかっこいいし ゆるくすっきりなかんじでした

  • 登場人物の方言が気になってしまって、
    読むのに時間がかかった&本筋に集中できなかった…

    でもまつ尾さんの魅力や、名古屋ことばから溢れる名古屋らしさがウリだから、
    そういう点ではしっかり読める作品であった、と思いたい。

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プロフィール

清水義範
 愛知県名古屋市生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。
  『国語入試問題必勝法』により第9回吉川英治文学新人賞を受賞。
 代表作に『蕎麦ときしめん』『国語入試問題必勝法』『永遠のジャック&ベティ』『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』などがある。

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