やっとかめ探偵団 (光文社文庫 し 6-5)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334707330

感想・レビュー・書評

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  • いや~好きですね~こういう作品。
    老人たちが活躍するという話は本当好き。おまけに会話がコテコテの名古屋弁! 
    むか~し、タモリがTV番組で名古屋弁をコケにしてネタにしていましたが、私、聞いたことがないんですよん、本物の名古屋弁。
    名古屋には1度だけ行ったんですけどね・・・み~んな標準語を話していたし(笑)。
    だから本当、楽しく読むことができました。
    タイトルにもなっている「やっとかめ」、これまた名古屋弁というから驚き!
    ユーモア長編推理小説なんですけど、名古屋弁講座もあり笑えますよ~。
    駄菓子屋を営むまつ尾婆さんを中心に近所の老人たちと一緒に事件を解決へと導きます。
    謎解きも事がどう繋がっていくのかワクワクして読みました。
    結末はため息ができるような暗さなのですが、婆チャンたちの会話で救われます。
    本書はシリーズ第一作目。1988年に初版がでていますが、シリーズの新しいのも発売されています。
    でも、今、手に入りやすいのは2冊(シリーズの4と5かな?)くらいみたいですぅ><
    あ~早く次を読まなくちゃ・・・。まつ尾婆さんの活躍が楽しみです!

  • カムデンシリーズと同じく、紅雲町シリーズの解説に出ていたので。

    駄菓子屋のおばあちゃんという設定は
    すごく良いと思うし、
    名古屋弁も面白いが、
    語り手が入るこの書き方がちょっと受け付けない。

    どうしても、
    カムデンシリーズと比べてしまうのが、
    難しいところ。
    カムデンの方が老人たちの個性が際立ってるとか。

    しかし、なぜか名古屋弁が読み流せない。
    音声変換しないといけない、というか。
    ところどころ長音が入るからだと思うが、
    不思議な感じ。

  •  清水義範の名古屋もの入門その2。その後何冊もシリーズが出ているけれど、登場人物についてはいつも丁寧に説明してくれているので、どこから読んでも大丈夫。
     清水ワールドには「老人もの」の国もあるのだ。カッコいい名古屋のばーちゃんに惚れたってちょ。

  • 殺人事件が起こってそれを探偵が解決に導くという一見よくあるミステリーだが、主人公の探偵が74才のおばあちゃんで、かつ会話文がほぼすべて名古屋弁なのでほのぼのした雰囲気が漂う。これは長編なので難しいけれど、読み聞かせみたいに名古屋のおばあちゃんたちに音読して貰いたいなぁ。

  • 友達おすすめの清水義範を初めて読んでみた
    読みやすいしおもしろいしおばあちゃんかっこいいし ゆるくすっきりなかんじでした

  • <span style="color:#666666">
    <table style="width:75%;border:none;"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334707335/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="image/noimage.gif" alt="やっとかめ探偵団 (光文社文庫)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4334707335/yorimichikan-22" target="_blank">やっとかめ探偵団 (光文社文庫)</a><br />(1988/05)<br />清水 義範<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334707335/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>名古屋で駄菓子屋「ことぶき屋」を営む波川まつ尾(74歳)。さっぱりとした性格と頭のよさを慕って、連日婆チャンたちが訪れ、名古屋弁の花が咲く。ある日、近所の寝たきり爺さんが何者かに殺された!大変だぎゃあ!まつ尾を中心に婆チャンたちは情報収集へ…。吉川英治文学新人賞受賞後、初の書下ろし新シリーズ第1弾。</strong></p></blockquote>
    ことぶき屋の波川まつ尾婆ちゃん初め、ここに集まってくる名古屋市中川区のお婆ちゃんたちのこのバイタリティには、なまじっかな若者なら確実に負けるだろう。なんの特別なことをしているつもりもなくて、これほど見事に役割分担をして探偵役をこなしてしまうのである。お見事、というしかない。
    ことぶき屋の常連さんやご近所さんに、まつ尾婆ちゃんのファンがいるというのも大いにうなずける。わたしももはやすっかりファンになってしまったひとりである。</span>

著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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