11文字の殺人 (光文社文庫 ひ 6-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334712549

作品紹介・あらすじ

「気が小さいのさ」あたしが覚えている彼の最後の言葉だ。あたしの恋人が殺された。彼は最近「狙われている」と怯えていた。そして、彼の遺品の中から、大切な資料が盗まれた。女流推理作家のあたしは、編集者の冬子とともに真相を追う。しかし彼を接点に、次々と人が殺されて…。サスペンス溢れる本格推理力作。

感想・レビュー・書評

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  • 安定の面白さ!

    こっちの予想のその先を行く展開。
    あの人が怪しいと思ってたんだけどなぁ。

    そのままじゃ終わらないのが著者ですね!

  • 昔読んだことがあったけど、話は全く覚えてなかったので再読しました。昔から東野さんの文章は読みやすいですね〜。犯人の匂わせが絶妙ですね。
    タイトルの11文字が最初の方から出てた方が、もっと不気味さが出たかもですね

  • 東野さんの初期作品。

    推理作家の「あたし」の恋人が殺されてしまいます。
    彼は最近、自分が“狙われている”と怯えていました。
    「あたし」は、編集者で友人の冬子と共に真相解明に乗り出しますが・・・。

    犯人らしき人物のモノローグと「あたし」視点のパートが交互に展開する構成です。
    関係者達をあたっていくうちに、過去にY島という孤島でおきた海難事故が浮かび上がってきて、その事件と今回の件の繋がりを辿っていく流れは安定の読みやすさでサクサク進みます。

    話が進むごとに、次々と殺されていく関係者達・・・。
    真相に近づく「あたし」への不穏な警告・・。
    さらには、訳アリ関係者達(容疑者候補の方々)と事故のあったY島へクルージングに同行する「あたし」と冬子。という、クローズドサークル的な状況で(当然)起こる殺人事件・・。
    まさにミステリの基本がピシピシッと押さえられていて、“ここ、テストに出ますよ!”(何の?)っていう感じの王道っぷりです。
    犯人については、“怪しくない人に要注意”という、尖った読者の読み方をしてたのもあって予測通りでしたが、その背景といいますか、海難事故であった出来事の真相については、ちゃんと一捻りあるのが流石です。

    ラストはほろ苦いものでしたが、所謂“火サス”的な2時間ドラマを見終わったような読後感で、ある意味“ちょうどいいミステリ”といえそうです。

    因みに、タイトルの“11文字”については、事件解明にはあまり関係がなかったかな~。

  • 登場人物が多過ぎて挫折しそうやった。

    わりと直ぐに殺人が起きていく、っていうので、犯人はあの人違うかな?と思ったらビンゴでした。
    分かりやすい感じ?私だけかな?

    あくびを我慢しながら堪えながら読んだ一冊。
    疲れましたー。

  • 正直あらすじに編集者の冬子とって出てたからなんか臭いなとは思ったがまさか犯人とは思わないよねぇwわざわざ時刻を記載したり飲みものくれたりもなんかあるんじゃない…??とは思ったけども。普通に読んでてえ?って声出たもん

  • さすがに東野圭吾です。どうなるんだろうというヒキと、読みやすい文体で、すぐに読めてしまいます。
    とはいえ、ツアー行くんかい! でした。

  • 東野圭吾の初期作品。

    話の展開が、ミステリー小説の基本そのものと言った感じで
    読みやすいし、内容もまずまず。

    ただ、竹本が金井を助ける報酬に
    志津子の体を要求したという所が残念。
    もっと他の要求にできなかったのかなぁ・・・

    そして『由美は絶対に目が見えている』
    と思っていたのは、私だけじゃないはずです(苦笑)

    タイトルが『11文字の殺人』というのも
    なんだかイマイチ感が抜け切れません。
    もっといいタイトルがありそうなもんですが・・・

    東野圭吾作品に対するハードルが
    かなり高くなっているせいか
    今後も記憶に残る作品とは言い難いかな?

  • 加賀シリーズから読んだせいか昼の2時間ドラマを見ているみたいだった

  • 主人公の推理作家が、強気
    家に不法侵入されても堂々と口論して
    怪しい人のクルージングについていく?
    とか危険過ぎない?w
    そしてタイトル、あんまり意味ない気がする

  • 犯人と思われる人物のモノローグから始まる。
    アガサクリスティーの『そして誰もいなくなったと』かと思いきや、『オリエント急行』だったか!と思わせてのラストの畳みかけ。やはり東野氏は東野氏であった。
    「自分の命をかけて一人の命を救うのに別の人間を取引の材料とできるのか。」
    こういう何とも人間のつつかれたくないような問答をさらりとミステリーの中に紛れさせてくる。謎解きももちろん醍醐味の一つだけれど、犯罪よりも人間を描く人だというのは当初から変わっていないのだなと思った。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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