薄紫のウィークエンド (光文社文庫 あ 1-40)

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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334713850

感想・レビュー・書評

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  • 爽香にとって、今年の夏は最悪だった。父が脳溢血で倒れ休職、親友の今日子は、マリファナ売買に係わってると噂される大学生・只野と交際して、爽香を悩ませていた。一方、只野の父が経営する会社に勤める酒井は、妻がサラ金から莫大な借金をしていると知らされ…。秋を迎え、危険な風が爽香をとりまく。好評シリーズ第四弾!

  • 49歳→39歳→40歳→41歳→42歳→43歳→44歳→48歳→47歳→46歳→45歳→38歳→37歳→36歳→35歳→34歳→夢色のガイドブック→33歳→32歳→31歳→30歳→29歳→28歳→27歳→26歳→25歳→24歳→23歳→22歳→21歳→20歳→19歳→15歳→16歳→17歳→18歳

  •  今回もそれなりに楽しめた。中年男・酒井が女に騙されているというのは読者は最初からわかるのだが、酒井本人だけは舞い上がっていて気づかないので、ハラハラした。爽香は例によって危ない目に遭うが、度胸があり、助かる。これも読者はわかっている。

     それにしても、妻が莫大な借金を抱えている、と言われたら、まず本人を問い詰めるのが普通だろうに、酒井はなぜそうしなかったのか。咲子の誘惑で正常な判断ができなくなっていたのかな。

     あと、最初の計画では酒井が爽香を殺すことになっていたが、なぜそんな必要があったのかわからない。偶然見られたアキコを殺してしまったのはわかるけど、もしそれがなかったら、殺人は必要なかったのでは?

  • 爽香が会社の横領事件とそれに絡んだ殺人事件に巻き込まれる。
    横領事件の絡繰りは非常に分かりやすく黒幕も目星がつく。赤川作品の事件背景はオーソドックスなものが多く、今作品もその一つであると思う。しかし殺された女性はちょっと可哀想な役回りであったと思う。
    このシリーズは事件よりも事件を経験することで爽香が成長する事が楽しみなシリーズである。

  • 18歳、高3になった爽香。相変わらずあり得ない事件に毎年巻き込まれる。普通じゃないよね、この娘。あと、このシリーズ、結構簡単に登場人物を残虐に殺すんだよなあ。赤川さんの小説って、50冊以上は読んでるけど、そういうイメージがなかった。ので、このシリーズは主人公が若い女性だけど、内容は結構ハード

  • お金持ちの息子さんが犯罪に手を染めている・・・というのはよくある話ですが、今回は意外な展開になっていましたね。あくまで「そういうふうに演じている」というオチは思いもよりませんでした。

  • 杉村爽香、十八歳の秋。爽香にとって、今年の夏は最悪だった。父が脳溢血で倒れ休職、親友の今日子は、マリファナ売買に係わっていると噂の大学生・只野と交際して、爽香を悩ませていた。一方、只野の父が経営する会社に勤める酒井は、妻がサラ金会社から莫大な借金をしていると知らされて…。秋を迎え、危険な風が爽香をとりまく。好評シリーズ第4弾。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    杉村爽香、十八歳の秋。爽香にとって、今年の夏は最悪だった。父が脳溢血で倒れ休職、親友の今日子は、マリファナ売買に係わっていると噂の大学生・只野と交際して、爽香を悩ませていた。一方、只野の父が経営する会社に勤める酒井は、妻がサラ金会社から莫大な借金をしていると知らされて…。秋を迎え、危険な風が爽香をとりまく。好評シリーズ第4弾。

    令和元年10月13日~15日

  • 杉原爽香18歳高3の秋。
    爽香はエスカレーターに乗っての大学進学を決め、少々余裕?の女子高生...
    かと思いきや、父親が脳溢血で倒れ入院休職することになり
    父に付き添う母を助けて家族のために右往左往する。
    その一方で、親友今日子は医大を目指して受験するというのに
    マリファナ売買に係わっている大学生と交際しているらしいと知って
    爽香は親友の身を案じて後を追い、とんだ事件に巻き込まれてしまう...。

    今回も殺人に発展する事件に巻き込まれるのですが、高3爽香
    ずいぶんと大人だなぁ...と思う事しきりで、怖い大人を相手に
    怯えるということなど皆無。フットワーク軽く勇猛果敢に立ち向かい
    心地のいいテンポで事件を解決させてくれます。

    自宅に侵入した殺人鬼にナイフをつきつけられて
    「殺すならどうぞ」と言いい
    刑事からは
    「君(爽香)の話でからくりがわかった」
    と言われ...

    逞しく頼もしい爽香女史。
    歳を重ねていく今後が楽しみです。

  • 今回は今日子が好きになった大学生の只野を巡る話です。点と点が線で繋がってひとつの事件になります。爽香も18歳です!お父さんが倒れたり、明男の事もなかなか思い通り進まず、大変そうですが、それ以上に爽香をとりまく環境の方が大変です。個人的に大好きになった登場人物が亡くなってしまうのは、寂しいです。。。最後の結末も、「えーーーそんな風に終わってしまうと解決できてない。」としっくりこなかったです。次は19歳ですね

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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