毒を売る女 (光文社文庫 し 5-15)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334714246

感想・レビュー・書評

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  • 有名な糸ノコとジグザグ遂に読めた!
    なるほど、自殺を2時間で食い止めるという疾走感あるストーリー、実はこの人があの人だったんだなという小さな符号、そして一見わけが分からないもののある一点を指し示している暗号。
    とてもレベルの高い短編だった。

    他の短編では、毒を売る女がおもしろかった。ヒステリックなママ友同士の攻防が恐ろしくハラハラした。

  • この本に入っている「糸ノコとジグザグ」の話目当てで買いました。
    御手洗が大好きなんです。
    表題作の「毒を売る女」が怖かったです。
    こういった話は怖ろしく感じながらも物語に引き込まれます。

  • 出てきましたよ、御手洗潔が。相変わらず癖のある人ですねー。読む人が読んだら彼だと気付くはずです。
    個人的には、ガラスケースが面白かったです。

  • 毒を売る女が
    いちばんおもしろかった。。
    下世話な感じがすきだなあ、自分。。

    でも加害者の子供のことを考えると
    胸が痛みます・・・。

  • 著者らしい豪快なトリックや破天荒なプロットはありませんが、本格からサスペンス、果てはショート・ショートまで、色んなジャンルが入っている短篇集です。
    【毒を売る女】【糸ノコとジグザグ】は傑作です。発想、切り口、終盤の捻りまで素晴らしい内容です。他の短編も高水準なので、本書が著者のベスト短編集だと思います。

  • この本に収録されている「糸ノコとジグザグ」は有栖川の「ジャバウォッキー」を読んだときからずっと気になっていて、随分前に読もうと思って購入してたのになぜかずっと積読になってました。さらには御手洗のコミカライズ第一弾でなぜかこれがチョイスされて、読もう読もうと思ってたものをやっと読みました!
    いつものミステリの他ショートショートのようなものもあり、楽しめました。
    お気に入りはやっぱり「糸ノコとジグザグ」、漫画で読んだときは御手洗のマツゲの濃さばかりが気になって内容ほとんど読んでなかったことが発覚しました。もったいない!読んでよかった!
    糸ノコ以外では「渇いた都市」の皮肉な結末が好きです。そこに繋がるのか!と。これの「私」はてっきり石岡君だと思って読んでいたのですが、昭和53年の夏は「異邦の騎士」事件の真っ只中だったので違うみたいですね。
    それにしても島荘先生は嫌な女を書くのが上手いなぁ。

  • かなりよいです。

  • おおお。


    こわい;


    ママさんグループ
    ママ友

    こわい(´;ω;`)



    数字の~はよくわかんなくて
    もやもや…

  • 短編、中編8作。
    「毒を売る女」「渇いた都市」「糸ノコとジグザグ」「ガラスケース」「バイクの舞姫」「ダイエット・コーラ」「土の殺意」 「数字のある風景」。

    「糸ノコとジグザグ」には御手洗さんが、「地の殺意」には吉敷さんが登場。
    「糸ノコとジグザグ」は2012年、モーニング誌上で漫画化されたので、御手洗さんが出ている作品だと知って探した。
    ちなみに本文内では御手洗さんだと明記してはいないが、この文庫の解説にはそうだと書いてある。
    ちなみに漫画は、多少色付けはあるがほぼそのまま再現していたことも書いておく。御手洗さんが睫毛すごい長いけど(笑)


    御手洗さん関連はほぼ読んで、あとは「龍臥亭幻想」だけだと思っていたので、短編なりとも御手洗さんが出て来て嬉しかった。

    ミステリ短編て気の利いた締めくくりが必要だからか、どうも星新一っぽく感じちゃうというか、ちょっと後味の悪いのが多い気がするのだが、島田さんのはあんまりそうでもないような…気がした。

    「糸ノコとジグザグ」のせいか、私が御手洗ファンだからかもしれないけれど。

  • 「糸ノコとジグザグ」が面白かった。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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