幽体離脱殺人事件 (光文社文庫 し 5-18)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334715458

感想・レビュー・書評

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  • これはドラマで見たからしってたけど、前半厳しいな。
    女の友情に偏見があるんだろうな。
    まあでも一面ではあるんだろけど。

  • 正直、見るべきところの少ない作品。

    女性2人のドロドロとしたやり取りが大半で
    吉敷さんの登場はホント少ない。

    ただ、中盤の二見浦での不可思議な幻想性は
    本作品の数少ない見せ場(読ませる箇所)かなと思う。

    事件やトリックなどミステリーとしての面白さというより
    作者の女性観や社会観の吐露を味わう作品かもしれない。

  • 2013.9.24処分

    吉敷シリーズ。
    以下ネタバレあり。
    女性2人の歪んだ友情の恐ろしさが主題。
    作品の大半が、見栄の張り合いのエピソード。
    そして嫉妬の末狂った女性が、うだつの上がらない亭主と友人を心中に見せかけて殺害を目論む。
    延々と女性の醜さを読んだ挙句、トリックとも言えないオチだった。
    狂った発言も気持ち悪かったし…好みかとは思うが、私には完全にハズレだった。

  • 陽子と輝子の電話のエピソードはとても読み応えがありましたし、「もう一人の輝子」のエピソードも謎だらけでとても魅力的でした。
    しかし、真相がいただけない。陳腐なトリックでしたし、偶然の連続で成り立っているので、ミステリーとしては低評価にならざるを得ません。終章とエピローグも蛇足で無意味に感じました。

  • こ、これは・・・ひどい。
    島田荘司は好きだけど、いくらなんでもこれは酷い。
    そもそも長編のトリックじゃないだろう、こんなん短編で十分だ。
    輝子の「陽子についての回想」が異様に長い。つか長すぎ。
    これをはしょれば1/3くらいのボリュームになるんじゃないだろうか。
    余りにもつまらないので、久しぶりに途中で読むのを止めてしまった。
    我慢して我慢して最後まで読んでみれば、何それまたこのトリックかよ!
    ううむ・・・こういうのがあるから島田荘司は全面的に信用できないんだよな・・・。

  • 吉敷シリーズ。タイトルはこんなんだけど(?)、面白かった。正気と狂気が絡み、女同士のどろどろ友情の話だけど、先がどうなるのか気になってどんどん読んでしまうし、私は読後感は悪くなかった。

  • 眠れない夜に島田荘司は読むものではない、余計に眠れなくなる。私は、風邪を引いて3日目の夜にコレに手を出してしまったのだが、2時間程で読了したものの、その後小説の情景がまざまざと浮かび、女の怖さにうち震え、ますます眠れなくなってしまった。吉敷ファンの私としては、もう少し彼の活躍が見たかったが、事件の内容が頭の中でこんがらかって脳内炎症を起こしそうで、迫力満点だったのでよしとしよう。

  • 吉敷竹史シリーズの長編9作目です。なんという脱力系のタイトルでしょうか。ユーモアミステリなのかと思って読みましたが、社会派のようです。病んだセレブな奥さまの話が延々続きます。もしや叙述トリックですか?と期待しながら読み進めましたが。。。火曜サスペンス劇場「島田荘司スペシャル 志摩殺人行ブルーフォックスの女」といった内容でした。なんかもっと面白くできそうなんですけど、カエルの話をもっと膨らませて恐怖感煽るとか、ねぇ。最後もう刑事モノでなくなっていませんか?(1989年)

  • 前半にこれでもかと愚痴と頭のおかしい話が続くため、なかなか読み進められなくて時間がかかりました。
    ただその中でも吉敷のたかが飲み屋で出会った男に対する優しさは感じられ、最後では救われる思いがしました。
    そして狂人とも言える女とその友人の女。
    なんであんなと付き合えるんだか、私ならごめんだと思いながら我慢して読むと、その友人の旦那も見栄っ張りでプライドの高い男ときた。
    登場人物皆救いようのない人たちばかりで、さっと来てさっと解決する吉敷。
    おまけにエピローグはそれいる?と思うくらい後味悪かったです。そしてもう一つ、結局津本君は何だったんだろうと。

  • 全体の印象として中途半端な感じがした。
    小瀬川杜夫と吉敷とのエピソードは吉敷が事件に関わるためのファクターとして付加したようなテクニックを露呈しているし、森岡輝子と小瀬川陽子の電話のエピソード、輝子の行程のエピソードは十分読み応えがあって面白いが、それからがいけない。
    唐突に訪れる捕物劇は、およそ刑事小説とは思えないほど、あっけらかんとした物。通常一千枚ベースで作られる御手洗物で使われるテーマをかなり省略したような感じだ。
    本作は正に量産物の典型だろう。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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