琥珀色のダイアリー (光文社文庫 あ 1-44)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334715731

感想・レビュー・書評

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  • 大学へ進学した爽香は、家計の足しにと中学生・志水多恵の家庭教師を始める。多恵は、父親が長期海外出張で不在中、継母や父の愛人と、三人で生活するという複雑な家庭事情にあった。そして父の帰国とともに事件の幕が開いた!春の別荘地で起こる殺人…爽香はまたも渦中へ。恋のライバルまで登場する絶好調シリーズ第五弾!

  • 49歳→39歳→40歳→41歳→42歳→43歳→44歳→48歳→47歳→46歳→45歳→38歳→37歳→36歳→35歳→34歳→夢色のガイドブック→33歳→32歳→31歳→30歳→29歳→28歳→27歳→26歳→25歳→24歳→23歳→22歳→21歳→20歳→19歳

    母を怒らせると、明男は自分がひどく悪いことをしたような気になってしまうのだ。そしてもっとやり切れないのは、母の明男への怒りは、じきに消えるか、その代わり、その怒りは爽香の方へ向けられ、それは決して消えないということである。

    「子供がいたくないような家にしたのは、親の責任ですよ」爽香は、いつもの母とは思えない厳しい言い方に、目を開かれる思いがした。

  • 爽香がアルバイトで家庭教師を勤める志水家で起きる事件に巻き込まれる。
    事件の起こり方は意外な形で始まるが後半明かされる理由は納得できるものであり、会社社長:志水のコンプレックスも絡み上手く纏まっていたと思う。
    爽香にも刈谷祐子といったライバルが出現するが、明男の母親:周子にこれ以上嫌われたくない爽香が自分の気持ちを押し殺してしまっているところがもどかしい部分である。
    その一方で爽香の母親:真江の懐の深さに安心感を感じる。

  • 赤川次郎さんの小説はサクサク読めます。
    大昔、吸血鬼シリーズを読んでいました。そして、超久しぶりに読みました。ライトノベルなので、集中して読めば2時間はかからずに読めたと思います。
    杉原爽香シリーズは今も続いているシリーズと知り驚きました。主人公の爽香が大学生となり、多恵の家庭教師となるところから事件に巻き込まれます。

    年をとってしまい、赤川次郎さんの小説はライト過ぎると感じるようになってしまいましたが、杉原爽香も、もう50近くになっているようなので、機会があれば年をとった爽香に会ってみたいです。

  • 5作目になるが、ますますどろどろの事件。えげつないし、毎年こんな事件に絡んでると、今ならネットで出まくりやな。この調子で延々と続くんやろうか・・・

  • 今回のものは少し謎についてのヒントが少なく、謎も呆気なく終わってしまったのが残念です。ただ、解説を見ると今回初登場した多恵ちゃんが今後活躍するような感じがしなくもないので、時間を読むのを楽しみにしています。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    杉原爽、19歳の春。大学へ進学した爽香は、家計の足しにと中学生・志水多恵の家庭教師を始める。多恵は、父親・国明が長期海外出張で不在中、継母や父の愛人と、三人で生活するという複雑な家庭事情にあった。そして父の帰国とともに事件の幕が開いた。春の別荘地で起こる殺人…。爽香はまたも渦中へ。恋のライバルまで登場する絶好調シリーズ第5弾。

    令和元年10月20日~23日

  • 杉原爽香、19歳の春。
    大学へと進学し家庭教師のアルバイトを始めた爽香は、このたび
    生徒である中学生・志水多恵を巻き込む事件に遭遇することになってしまいます。

    主人公をはじめここに登場する主要人物たちはみな、一作ごとに一年ずつの
    歳を重ねていくというこのシリーズ。
    15歳で中学三年だった爽香も大学に進学して19歳になり
    この大人一歩手前という微妙な年頃で出会った中学生・多恵の存在は
    爽香にとっては妹のようだったのではないかしら...
    多恵に対しての思いやりや気遣いにはお姉さんぽさが感じられて
    爽香の気持ち自体にも、これまでよりも落ち着きが感じられるように思いました。
    成長したなぁ....^^

    だけど事件にまつわる背景はまたもや濃厚。
    十代のうら若き少女を巻き込んで、濃い~恋話(?笑)がドロドロ炸裂します。
    このなんとも言えぬギャップにまだ慣れきれていない
    はにかみ読者ではありますが(笑)
    爽香の成長と事件への関わり方、全体のストーリーの流れは
    これまでの中でいちばんよかったと感じた19歳の春でした。

  • 多恵の家庭環境が複雑過ぎて、同情しました。最後すべてが分かりますが、ここまで縺れた男女関係も珍しいです。こんな複雑な家庭環境で育っているのに、多恵はかわいらしくて、大好きになりました!!!爽香のような温かい家庭環境で育って欲しかった。今回もまた、爽香の周りでまた殺人事件が起こります。心なしか爽香が大人になったように感じます。明男との関係は進展しているのかしていないのか・・・明男も明男ママも嫌な感じでした。私的には明男と爽香がずっと仲良しでいてくれることを祈っています!ついに次は20歳です!

  • 会話でストーリーが進んでいくので、読むスピードが速い。
    というか読まされる。

    物語に何となく重厚感は無いのと、時代が違うので物語に自分の心が落とし込めなかった。

    しかし、物語の前後が非常に気になる作品です!

    初、赤川次郎です。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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