ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 5116
レビュー : 412
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334717391

感想・レビュー・書評

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  • ぐいぐい読ませる展開は、さすが東野マジック。

    自分の事(あと、ロボットの事)しか考えていない、クズな主人公なのに、彼が追い詰められると、読んでいるこちらもハラハラしてしまうという・・。
    それにしても、ほんの少しの手掛かりや、些細な引っ掛かりで、真相に迫っていく刑事の方々が優秀すぎます。

  • 倒叙形式で、3人での死体リレーという斬新な手法によるアリバイトリックを描きながら、死体の入れ替わりという変化球によって謎を膨らませ、さらに、郵便物による殺人、康子の殺人、警察の地道な捜査の過程、人物Dの出現、ロボット事故にまつわる謎等が盛り込まれ、読み応えのあるストーリー展開。先が見通せないまま、興味を持って読み進めたが、真相は期待外れ。人物Dはもっと序盤から登場させるべきだし、拓也の最後の行動が不自然。唐突な幕切れも、意外性は感じられなかった。

  • 殺人リレーから一転、主人公が徐々に追い詰められて行く描写が面白くて夢中で読みました。
    ただ、ラストがあっさりしてたかな…

  • 「完全犯罪殺人リレーがスタートした!」「傑作長編推理!」
    光文社文庫の背表紙から引用したコピー。
    なるほど、完全犯罪殺人リレーとは言い得えて妙ですね。

    殺人リレーの冒頭からいきなりのひっくり返り。
    殺す側が殺される側に回り、追跡される側が追跡する側に回り、もともとの共犯者(であったはずが)利用された側に回り、警察とは別の視点から真犯人を追う...なんともスリリングな展開。
    冒頭の序章は、しっかりと物語の根底を流れ、時折顔を出しつつ、最後にぐっと主役に躍り出る。
    真犯人への糸口が読者には終盤まで見えない展開であった点、一読者としてはこのミステリーにもっと当事者近くで関わりたかった感はありましたが、物語の多重奏にすっかり堪能させていただきました。

    東野氏ならではのロボット関連描写。
    そして、東野作品では個人的には初めて接したといってもよいSEX描写は、わずかではありましたがとても新鮮。
    新旧入り混じる刺激(?)(笑)にも堪能させていただきました。

    終盤の急展開。
    しっかり描写されればここだけでも100頁にはなってしまうのでは?という展開・内容の濃さ。
    活字にない分は、ワタクシの頭の中で妄想することにいたします^^

  • 担当刑事の推理、こじつけっぽくて違和感がある。結末につていも、意表をついてはいるけど、なるほどそうだったのか、という感動はない。全体的にしっくりこないなあ。

  • 目線がいまいち定まらない感じが少し気になった。

  •  末永拓也は、産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がけている。将来を嘱望される彼は、オーナーの末娘・星子の婿養子候補になるが、恋人・康子の妊娠を知り、困惑する。そんな矢先、星子の腹違いの兄・直樹から、同僚の橋本とともに、共同で康子を殺害する計画を打ち明けられ…。大阪・名古屋・東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーがスタートした。

     完全犯罪殺人リレーが始まる前は、思考や感情に人間的な深みがなく短絡的に行動する男と女たち描かれている薄っぺらな物語か?と思いましたが、リレーのバトンが最後の走者に渡る時に、犯人たちが自ら引いたはずシナリオとはまったく異なる展開が起こり、読者は、突然、東野圭吾さんらしい謎の世界に引き込まれて行きます。
     ブルータスには心がないので操る人間の思うがままに動いてしまうのはやむを得ないと思いますが、人間も心を失ってしまえば、自分の体を自分の意思ではなく、得体のしれない何ものかにコントロールされてしまう可能性があるという警告なのだと思いました。
     『容疑者Xの献身』や『赤い指』のように想像を超える結末や、読者が思わず自分自身の人生を振り返ってしまうような人の良心に訴えるようなテーマ性は弱く、そういう意味では、物足らないと思いますが、エンターテイメントとして純粋に楽しめるオーソドックスな推理小説ではないでしょうか?

  • 初めて東野圭吾の作品を読んだ。
    ミステリーという分野も初めてだったのだが、物語の先を早く読みたいとはこういう事なのだな、というのが分かった。

    文章の視点も複数回変わる事により、同じ事柄でも違う様に感じてしまう。
    文章力・創造力が凄いとしか言い様がない。
    トリックもどう考えれば浮かぶのかが不思議だ。

  • 2011年の夏まえにテレビで見たのですが、まったく覚えていませんでした。だからでしょうか、ふと気づくと話のなかにのめりこんでしまって、あっという間に読み終えました。

    お気に入りレビューにしていただきありがとうございます

  • あの有名な台詞「ブルータス、お前もか」を連想させる物語。

    この主人公も悪いですね~。悪いヤツですよ。
    でも東野圭吾さんが描く悪いヤツは大好きです。

    ていうより、登場人物のほとんどが悪い人ですね。
    良い人は本当に少ししかいません。

    印象に残っているのは急須に毒を仕込むトリックです。
    自分で淹れたお茶は安全だって思いますもんね。

    最後のシーンはなんというか、やるせないです。
    悪い事ばかりしてきた主人公ですから、仕方ない結果ですが
    それでも切なすぎます。

    ドラマ版で、藤原竜也さんが演じていらっしゃったのを見たんですが
    ほぼ原作通りで驚き。ドラマもすごく面白かった。
    藤原竜也さんの演技に見入ってしまいました。

    素晴らしい原作に、素晴らしいドラマ。

    この作品に出会ってよかったです。
    色々考えさせられました。

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プロフィール

東野 圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。
テレビドラマ・映画化された作品が多い。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほか、映画化が決まっている作品に2018年11月16日公開予定『人魚の眠る家』、2019年公開予定の木村拓哉主演『マスカレード・ホテル』、同年公開予定に玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』。

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