犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫 ひ 6-5)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334718268

作品紹介・あらすじ

親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。刑事たちが自殺の可能性を考えていることは俺にもわかった。しかし…。高校を舞台にした好短編「小さな故意の物語」。犯人がいないのに殺人があった。でも犯人はいる…。さまざまな欲望が交錯した一夜の殺人事件を描いた表題作。人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編。

感想・レビュー・書評

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  • 比較的、最初の段階から「何かこの話裏がありそうだ」というのを匂わせてるので話の全体図や事件の真相が掴みやすい(若干オチが読みやすい)部分はあるものの、丁寧な登場人物の心理描写が用意されてるので読後の「しっくりくる」感があって良い。
    星3.9くらい。

    「小さな故意の物語」「闇の中の二人」「踊り子」…切ない。

  • 訳あって出版できなかった短編集。ドラマ版のさよならコーチの印象が強く、読み始めた。

  • 短篇小説でとても読みやすく、
    内容が面白い。
    続きが早く読みたくなります

    個人の感想です。

  • 本棚にあったので再読。おもしろかったー

  • 踊り子が切なくて、印象的だったなあ

    最後の話は一度読んだだけじゃ整理できなくて、2回目読んでやっとなんとな〜くわかってきて、もっかい意識して読み返したらいいのかもと思うけれど、誰か解説してほしい笑

  • 小さな故意の物語→本当は自殺ではなく…。彼女が怖すぎる。
    闇の中の二人→息子と弟を同時に殺す。義理の母が1番狂人
    踊り子→1番胸糞悪いけど1番好きかも。誰も報われなさすぎて悲しい。せめて手紙とかは見て欲しかったし手紙のせいで自殺に追い込むの辛すぎ
    エンドレス…→大阪悪いところじゃないよ笑。過去に色々あったとしても厚子な性格無理すぎる
    白い凶器→全てを失って病んでいく由希子。怖すぎる。 さよならコーチ→コーチも罪な男だけど、全て悟ってわざと死ぬ直美はやばい。
    犯人の…→全部が嘘すぎて笑 語り手が犯人率高め

  • 短編でもエグさ、切なさを十分に感じられる。
    「踊り子」「さよならコーチ」が好き。

  •  後味の悪い作品が多い短編集。東野氏の短編集の中では一番好きな作品。短編集のあらすじは記憶に残らないことが多いが、本書はどれもほぼ覚えていた。特に最初の3作品が印象的。『小さな故意の物語』は、小さな悪意を抱いてしまった彼女はせめてもう少し呵責に苛まれて欲しかった。『闇の中の二人』も『さよならコーチ』も自分勝手な登場人物に気分が悪くなる。『白い凶器』の犯人には同情する。喫煙者には申し訳ないけれど、匂いがするだけで嫌悪を覚えるし、課長たちのせいにしたくなるのもわかる。

  • 個人的にはあまり引っ掛からなかった。

    短編集は物語に深みが出しにくい。
    しかし、あまりにも決めつけが過ぎる刑事や物分かりの良過ぎる主人公がたくさん出てきて冷めてしまった。

  • 短編なので深みのある話を求めることは出来ないが、それにしても、初めの何編かはライトノベルのような雰囲気だった。犯人を最後まで明らかにしないというスタンスは、共感できる。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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