- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334719050
感想・レビュー・書評
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どうやって五重殺になってしまったのか?なるほど、なるほどと思って読んでいきました。
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書かれた時代が古い作品の場合、あからさまに時代を感じさせるものと、全然古さを感じないものがあるけれど、吉村さんの作品は、まさにその時代を感じさせますよね。
その時代特有のもの(今はもう使われてないもの)が登場すれば、少なからずそうなるんだけれど、吉村さんの作品の場合、それを差し引いても、何となく古い感じがするんですよね。
キャラの雰囲気のせいかな。
まぁそれはいいとして。
殺され方とか、その謎解きとか、アイディアがすごいと思う。
いろんな人たちの係わり方とか。
それにしても、芸能界てホントにこんな雰囲気なんでしょうかね。 -
まずそのアイデアに脱帽!一瞬にして5通りの殺され方をするんですよ~。
そのトリックを考えるだけでも楽しくなっちゃうじゃあないですか。
富のためにプロダクション社長の餌食になった少女二人。この設定はひどいですけどね。
「シンデレラ計画」と題し、二人の美少女のうちどちらかがスターになり、落ちたほうは一年間は芸能活動を一切しないという条件付で。
なんでそうしないといけないの!とやり方に鼻息が荒くなりますよん。
そして選ばれた少女が5重殺でしょ。
あと、舞台が日本国内だけではなく、ニューヨークにも飛びます。
それだけスケールの大きいミステリと言ってもよいと思います。
そして我らが氷室想介が事件を解きあかします。
実は・・・今さらなのですが、吉村氏はほとんど毎月のように作品をだされていて、読みたい本スケジュールが詰まっている私には、もう手が回らないほど。
だけど・・・氷室想介シリーズと朝比奈耕作シリーズだけは絶対読もう!と少しずつ読んでいる次第なんです。
理由は・・・両者共にイケメンだから・・・っていうことで♪~( ̄ε ̄;) -
『五重殺+5』を完全改稿
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アイドルオーディションでシンデレラの座をめぐり
二人の少女が競い、勝者の松永栞がマンションで殺害された。
しかも数分のうちに5通りもの方法で殺害されていた。
その後、オーディション関係者が5種類の方法で殺害されていく。
殺害直後に、犯人の下に届く1行だけの手紙。
五重殺はどのようにして行われたのか?犯人は?
っていう内容なんだけど、動機がねぇ~(^◇^;)
キャラ萌え向きの作品かもしれないです。
読みやすかったです。 -
一瞬で読み終えた!さすが吉村達也・・・
これだけシリーズものの小説を書いていると、もう「小説家」というより「ラノベ家」ですね(いい意味で)。
内容もラノベチック。キャラ立てが第一です。
今ひとつ満足できないのは今邑彩の「そして誰もいなくなった」と同じく、ミステリーなのに偶然に頼りすぎてる場面でしょうか…
気軽に読めるのはいいけど、その分満足感もお気軽サイズです。 -
毒殺、絞殺、撲殺、刺殺、溺殺!謎の五重殺
読了日:2006.01.20
分 類:長編
ページ:398P
値 段:640円
発行日:1991年1月カッパノベルス
1994年7月発行
出版社:光文社文庫
評 定:★★★
●作品データ●
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主人公 :特に未確定
語り口 :3人称
ジャンル:ミステリ
対 象 :一般向け
雰囲気 :マスコミ的
カバーデザイン:亀海 昌次
カバー写真:ポール・エレッジ
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---【100字紹介】--------------------
嵐の夜、美少女スターが自宅マンションで発見される。
毒殺、絞殺、撲殺、刺殺、溺殺!
5通りの方法で殺された「五重殺」の謎に
捜査一課の田丸警部と精神分析医・氷室想介が挑むうち、
5つの手段を用いた連続殺人が…
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とにかく、とても豪華な殺人事件です。と言っても、金銭的という意味では勿論、ありません。
まず、被害者が現代のシンデレラとでもいうべき美少女。芸能プロダクションの企画で選ばれた最終候補2人のうちの1人。このシンデレラ企画とは、選ばれなかった方の1人は、デビューできないどころか一切の芸能活動を1年間、禁止されるという「天国と地獄」的企画なのです。清楚で憂いを含んだ表情の、雪国からやってきた・松永栞と小麦色に日焼けした人懐こい都会っ子・京極美奈子。各社大注目の記者会見で、発表されたシンデレラは栞。そしてその嵐の晩に、栞は無残な遺体で発見されるのです。しかも、とても豪華な遺体となって…。
青酸化合物をのんだ痕跡があり、首は絞められ、頭にも裂傷があり、腹部を刺され、さらに水に沈められ。そのどれもが死因として不思議ではないけれど、どれもが致命傷ではなかったと思われたのは、すべてが生きているうちか、死の直後に加えられたと考えられたから。シンデレラは一瞬のうちに、5つの方法で殺されたのです。
容疑者としてあがったのは企画に関わった、芸能プロダクションの社長や、音楽プロデューサー、写真家などと、選ばれなかったシンデレラ。
しかし、事件はこれだけでは終わらずに…。更なる連続殺人事件が発生。しかも1つ1つがとにかく豪華。ここまでやるか!くらいにやってくれます。
元々本作は、「五重殺+5(プラスファイブ)」というタイトルで発表され、改題された上で文庫化しています。「五重殺+5」は事件をよく表したものですが、「シンデレラの五重殺」の方が確かに、一般受けしそうな感じ。それに、さらりと流したイメージで菜の花も好きですね。
どうやらシリーズ物の1つのようで、精神分析医(サイコテラピスト)の氷室想介というキャラが登場。職業を生かした捜査かどうかは謎ですが、とりあえず彼と彼の周りにいるキャラがどの人も、キャッチーな感じで好感が持てます。思わず楽しい気分になれるような。事件自体が派手ではありますが考えてみるととてつもなくおどろおどろしいものであるので、こういうキャラたちが明るく事件に関わってくれると、読者もほっとするのです。
最近、豪華で王道的なミステリを読んでいないなあとお嘆きのあなたにお薦めの1冊です。
●菜の花の独断と偏見による評定●
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文 章 :★★★+
描 写 :★★★+
展 開 :★★★+
独自性 :★★★+
読後感 :★★★
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菜の花の一押しキャラ…君島刑事
「別にお世話なんかしてませんよ、ぼくは」(雨宮 哲) -
氷室想介シリーズ
アイドルオーディションの勝者が殺害された。毒殺、撲殺、刺殺、絞殺、溺死の五重殺人。その後オーディション関係者が同じく5種類の殺人方法で殺害されていく。
2009年9月29日再読