東京下町殺人暮色 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1896
レビュー : 156
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334719449

作品紹介・あらすじ

13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。そのころ町内では、"ある家で人殺しがあった"という噂で持ち切りだった。はたして荒川でバラバラ死体の一部が発見されて…。現代社会の奇怪な深淵をさわやかな筆致で抉る、宮部作品の傑作、ついに文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすく、また舞台も私の住んでいる場所と近くておもしろく読めたんだけど・・・
    なんでこんなにラストがおざなりなんだ・・・? 現代の子どもたちの無知や短絡思考による犯罪みたいなものを描きたかったのかもしれないし、現代の親の子どもへ対する複雑でエゴきわまる思いを描きたかったのかもしれないが、どっちにしてもラストまでは非常に引き込まれ、ラストで「えええええ」とがっくりきてしまった。終わりよければすべてよし、はかくて正しい。「今までドキドキした時間を返せー!!」と言いたくなる。それでも印象に残る場面場面や、愛すべきキャラクターは捨てきれないのでこの評価。うーん、多作の作家にはそれなりの覚悟をもって臨まねば・・・なのか・・・

  • ちょっとハナさんが作りすぎ。画家もなんだかなあ。

  • 刑事モノでは読みやすくて分かりやすかった。
    家政婦のハナさん好きだなー!!
    言葉使いとか見習いたい。

  • だるまさんが…転んだっ!

  • 面白かった。少年たちの活躍もさることながら家政婦さんがいい味出してる。

  •  読書メモを見返していたとき、あまり感想が書いていないこともあって内容がうろ覚えだったので再読してみました。
     東京の下町で起きるバラバラ殺人事件。
     主人公は刑事の父親を持つ13歳、中学生の少年です。この少年、しっかりしていますね。家政婦のマキさんとのやりとりがとても好きでした。というかマキさん素敵ですね。こんなおばあちゃんになりたいです。
     犯人はかなり身勝手な理由で犯行に及んでいます。でも、本当にこんな理由で殺人を犯す人がいる、それが現実でもあります。
     再読だったので少し駆け足で読んでしました。次の本はもう少しゆっくりめに読んでいこうと思います。

  • 2016.9.1(木)¥180(-2割引き)+税。
    2016.9.8(木)。

  • 作者初期の作品。平成2年にカッパ・ノベルスに書き下ろしとして出版されたものだそうです。
    なお、初出時は「東京殺人暮色」というタイトルで出版されていますが、平成6年の文庫化の際に「東京下町殺人暮色」と改題され、さらに平成23年にティーンズ向けレーベルに収録されることになったのを機に「刑事の子」と再び改題されています。確かに「下町」はついたほうがよいと思いますが、「刑事の子」はないだろうと思います。まあ商品なので売りたいのは当然でしょうが、でもタイトルだけ変えるって…てか、そもそも今どきの中学生向けの内容ではないだろうと思いますけどね。

    さて、作品自体ですが、安心安定の宮部作品、タイトルに入った「下町」の人情を感じつつ、ラストもハッピーエンドで気持ちよく読み終えることができます。古さを感じる部分…馴染み客の個人情報を安易に教える店とか、「家政婦」さんの存在とか、高級車「シーマ」とか、少年法の改正とか…はあるものの、あまり気になりませんでした。

    ただ、ミステリとして偶然に頼りすぎている部分…股の間から「火炎」を見て気がついたこととか、「シネマ・パラダイス」のマッチとか…が多いのが、まだまだ書き慣れていない感じがします。(上から目線で恐縮ですが)大作家の新人時代の作品って感じがして新鮮です。でも、下駄が屋根に当たったぐらいでは、シーマはコントロールを失くさないと思うんだ…。

    あと、蛇足ですが。
    宮部みゆきの作品を再読(比較的古いものから)していて、気がついたことがあります。結構パターン化されているのです。

    意外な探偵役(犬だったり、家政婦だったり。いつも「この探偵役をシリーズ化すれば5~6冊は出せるのに」って思います)、ラストに用意されている大立ち回り(「パーフェクトブルー」でも「夢にも思わない」でも、この作品も)。
    そして、「何かに怒っていること。」。「理由」ではバブルの崩壊と家族の在り方の変貌に、この作品では、「想像力のない少年たち」に。

    パターンがあっても何ら面白さを損ねるものではありませんが、何となくへー、って思ったので自分用の覚えとしてメモしておきます。

    さらに蛇足ですが、刊行後20年以上経っても、幸い、作者が怒っている相手が多数派になってはいません。昔に比べて増えてきた気はしますが…。

  • さっくりと読めるミステリードラマなお話。
    いつもの「宮部みゆき感」は消えておらず、読みやすくぐいぐい引きこまれあっという間に読み終わる。
    途中<火炎>の中に才賀の顔が…というところはゾワッと来てその後のどんでん返しにわくわくした。
    が、終盤があまりにもスピーディで呆気無く、もっと掘り下げても良いのでは?という感が否めない。
    未成年の犯人、また途中出てくる毅があまりにも理不尽で憤りを感じる。しかもそれらに特に制裁がないのが特に憤りを感じるが、ふと現実もそうなんだよな、となんとも言えない感覚に。

  • 活字離れを克服するには宮部みゆきだ。ミステリーに時代小説、ファンタジー。この人、本当に器用だ。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。

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