回廊亭殺人事件 (光文社文庫 ひ 6-6)

著者 :
  • 光文社
3.12
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本棚登録 : 4018
感想 : 296
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334719685

感想・レビュー・書評

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  • 初期の東野圭吾はこのような謎解きものばかりでした。これは案外とわかりやすいもので、七割がた予想が当たっていました。まさに暇つぶし用であって、それ以上のものではない本です。

  • 30過ぎの女性が70過ぎのおばあさんに変装というのは、正直無理があると思いました。ハリウッドの特殊メイク並みの技術を持っていれば分かりませんが(笑)。
    真相は意外でしたが、これでは犯人当てとしての面白みはありません。アンフェアと言われても仕方がないかなと思いました。

  • 三十代の女性が六十代の女性になりすますというだけでも、ばれやしないかとドキドキします。一人称で語られる分、どうしても肩入れしてしまうので尚更です。そのハラハラ感だけで読んでしまったという印象です。主人公の復讐の気持ちは分かりますが、結局若い男に騙されただけという後味の悪さが残り、そこに至るまでの共感がありません。それに、どうも東野さんの恋愛描写がしっくりこないというか、気恥ずかしいというか…。何となく全てが不完全に終わったような満たされない気持ちが残りました。

  • 途中まではグイグイ引き込まれ面白かった。でも、謎解きでガッカリ。辻褄の合わないディテールのいい加減な感じは、全体の仕立てが面白いだけに、もったいない、残念と思った。
    もし、現在の東野さんがこの作品をもう一度書き直したとしたら、シビレルような作品になることでしょう。

  • ん・・・ちょっと無理すぎるのでは?というのが正直なところの感想。
    でも最期のまとめ方はよかったですね~。設定も館モノに近いものがあるし好きな雰囲気なのです。
    でも、最初に書きましたが無理すぎる設定、32歳の女性がメイクなどで70歳近くのおばあさんになるのはね・・・・。
    そばで見ると絶対ばれるでしょ~。でもばれずに事件は進んでいくし。
    これさえなければどうどうと私からもオススメ作品として書くことができるのですが。
    東野作品にはちょっと辛い私。いい作品はすごくいいのに、ちょっと極端な感じがします。

  • “初”東野圭吾でした。トウノかヒガシノかも知らないズブです。
    大変読みやすい文章でした。一気に読了でした。

    印象は、アガサ・クリスティ作品に似ているなと感じたことです。
    回廊亭の間取り図がある点や、下品な言葉を使わない点、
    トリックは大したことないけどスキャンダラスな人間模様で読ませる点などなど、
    しばし現実逃避できるエンタテイメント性に優れているようです。

    ただラストへの収束が雑でした。
    なんだか強引さが目立ったため、あっと驚く真犯人登場シーンも、
    どうぞご勝手に・・・という感じ。

    遺産相続の家族会議に参加した老婆。
    実は過去の心中事件で恋人を殺され復讐に燃える哀しき三十路女性。
    復讐は果たせるのか?真犯人は誰なのか?そして事件の真相やいかに?

  • 真相は面白かったが全体的に安っぽい印象

  • 2+

  • ああ、ジロー、私の愛するジロー。
    そんなに面白くなかったわ・・・

  • 結末までの推理やそれぞれの人物の印象を植え付ける部分はすごくよかったけど、結末が嫌やった。
    ここまでいい推理を出してたのにこの結末にするんや。ってがっかりしてしまった

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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