綺堂むかし語り (光文社文庫―光文社時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334720971

感想・レビュー・書評

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  • 「この春、インフルエンザが流行した」とか「フランス行ったらストライキで困った」とか「麻布十番人多すぎ、いや道玄坂も」とか、ん?現代?なんて思わず思ってしまうけれどこの岡本綺堂、生まれは明治。これも明治末期から昭和初期くらいのエッセイです。

    「何でも見てやろう」がバックパッカーの合言葉になってたこともあるようですが、生まれた時代によっては何でも見てやろうどころじゃない。綺堂の記憶には西南戦争時の暴動、日清戦争、日露戦争(従軍記者として参加)、一次大戦直後のフランス(しかもヴェルサイユ会議の年)、関東大震災…。不謹慎だけど生まれたのが当たり年なんでしょうね。「何でも見てやろう」の連中なんてどんなに悔しくても敵わないかと。

    西郷関連商品が大ヒットしてたことや、フランスの元戦場でドイツ兵のヘルメットを模したお土産が売られていたこと、日清戦争と日露戦争での従軍記者の様子(日清戦争では子規も従軍記者だったね)とか参考になること多すぎです。書ききれない。この時代の随筆はやっぱり発見が多々。

    麻布十番狸が通る、子供の歌。

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著者プロフィール

一八七二年(明治五)東京生まれ。本名は敬二。元御家人で英国公使館書記の息子として育ち、「東京日日新聞」の見習記者となる。その後さまざまな新聞の劇評を書き、戯曲を執筆。大正時代に入り劇作と著作に専念するようになり、名実ともに新歌舞伎の作者として認められるようになる。一九一七年(大正六)より「文藝倶楽部」に連載を開始した「半七捕物帳」が、江戸情緒あふれる探偵物として大衆の人気を博した。代表作に戯曲『修禅寺物語』『鳥辺山心中』『番町皿屋敷』、小説『三浦老人昔話』『青蛙堂鬼談』『半七捕物帳』など多数。一九三九年(昭和十四)逝去。

「2018年 『異妖新篇 岡本綺堂読物集六』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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