眠れぬ夜に読む本 (光文社文庫 え 1-4)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 725
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334722876

作品紹介・あらすじ

人間の心の奥底は考えていた以上に深く、底知れず、混沌としていたことがわかり、またこの心の奥底と、いわゆる外見が荒唐無稽、非科学的に見えるものには密接な関係のあることを知った…。生命はどこから来たのか、難病に苦しむ人へ、人間は死んだらどうなるか、など人類普遍のテーマに興味深く平易に迫る名エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 地に足が着いている感じの人のエッセイが好きだ。
    私が勝手にそういう本を読みたいときに選んでいる作家さんが
    須賀敦子さん、城山三郎さん、司馬遼太郎さん、谷川俊太郎さんなどだが、
    遠藤周作さんもそのひとりだ。

    日々感じたこと・考えたことを綴っている文章だけれど、
    そのまましっかりと一日一日を感じながら歩いていけばいいんだ、
    と言われているようで安心する。
    眠れぬ夜に、読みながら時を感じてみるのも良いと思う。

  • タイトルに惹かれて借りた。
    非科学的なこと、精神学の分野の話題が出てくる。静かな夜に読んで考えに耽るのにぴったり。

    2014.09.21

  • ☆5つ

    いやこれわいい、実に良い。

    初出は1980年代中盤に週刊宝石に連載されたエッセイらしい。なに!週刊宝石ってそんな変な名前の週刊誌があったのか!って。はいありました。発行はづいぶん長く続いたらしいが2001年に休刊してそのままです。

    そして光文社から単行本として出たのが1987年。同社で文庫本となったのが1996年のこと。文庫化までは9年掛かっている。でもしかし今現在読んでも十分に面白いし話題も興味津々のものが多い。やはり遠藤周作は優れた作家なのであろう。

    本の題名と中身はいささかの関係も無いようにわたしには思えた。まあ、寝る前にベッドで読んでると速やかに眠れることは確かであった。


    私事だが、最近こういう読書感想の下書きをするPCソフトを変えた。づっと我慢してマイクロソフトのWordを使っていたのだが、とうとう辛抱ならなくなって単純なるText Fileに変えたのだ。メモ帳ってやつかな。これは良い。起動早いし変換速いし。比べてWordの重いこと遅いこと。マイクロソフトさん、ちーと考え直さないと先は無いよ。あ、もうとっくに終わった会社だったか。すまぬ。

  • テンポよく書かれていて面白かった
    確かに内容は少し時代が古く参考にする情報があるわけではないが、考え方とかなるほどなと思ったし
    ただただ読んで面白かった
    遠藤周作という作家の本は読んだことがなかったけど、随筆などもっと読んでみたいなと思わせる本
    人から勧められて読むと新しい発見があって良い

  • かなり古い本で、知識として???と感じる部分があり、途中で読むのをストップしてしまった。
    他の著書も読んでからのほうが楽しめるのかもしれない。

  • オカルトチックだったり時代を感じる表現もあるが、魅力的な人であることが伝わってくるエッセイだった。歳をとるのも悪くないなと思える。

  • 可もなく不可もなくまさしく眠れぬ夜に読むエッセイ。高齢者的な印象を感じる発言がありますが、真っ直ぐ歳を重ねているような印象を受けました。いくつになっても、自分の気になるものを勉強しようと思える人は溌剌としているんですね。

  • 佐藤愛子作品にちょこちょこ登場するので興味が湧き読んで見る。
    とても面白い。他の作品も色々読みたくなりました。

  • 思ったほど面白くはなかった。

  • 作家さんのなかには個人的に信仰している、あるいはそこまでいかなくても信をおいている宗教を持つ人たちがいる。でも、そういうことが鼻につかない、それでいて物語のなにうまく溶け込んでいる作品を書かれる方は、希有のような気がします。遠藤先生もその一人。このエッセイには生や死について語られた項も多く、読みながら自分自身の内部と向き合えるのが本当によかった。/遠藤先生の書かれたホラー系の作品は怖いです。たぶん、人間の死について、あるいは人の心が感じる恐怖について、深く思索しているからなんだろうなと、このエッセイを読んでいて改めて感じました。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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