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- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334722876
感想・レビュー・書評
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昼間に読んだ。
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芥川賞作家である遠藤氏のエッセイ。期待して読み始めたが、読み進める内に、癇に障っている自分がいた。著者の自慢話じゃねぇか、こりゃというのが率直な感想である。私はこんないい趣味を持っていますよ、こんな人と知り合いなんですよ、こんないいホテルや旅館、食べ物屋を知っていますよ、こんないい土地や場所を知っていますよ、という年寄りの自慢話寄せ集め集である。語られる内容自体には、共感できる事が多いし、ああそれはいい趣味ですよねぇと思うのだが、語られる手法が僕好みではないのだろう。やんわりした言葉遣いの文章の中に、スノッブ的自慢話が滲み出ている。陰険というか狡猾というか、いかにも古い時代の作家という匂いがするし、こういう年寄りっているよなぁと思ってしまう。