くらやみ砂絵 (光文社文庫 つ 4-22 光文社時代小説文庫 なめくじ長屋捕物さわぎ)
- 光文社 (1997年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334723774
感想・レビュー・書評
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「なめくじ長屋捕物さわぎ」シリーズの一冊で、角川文庫では第ニ弾にあたる作品です。
第一話「不動坊火焔」は、小間物屋問屋のひとり息子が加持祈祷師に父親の呪殺を依頼したという話をカッパが聞きつけてきて、センセーが事件に乗りだすことになります。その結果、祈祷師のもとにいた小男が、以後「イブクロ」という名前で、なめくじ長屋の一員にくわわり、数々の事件の解決に貢献します。
「解説」で北村薫も触れていますが、本文のなかに小さな図を挿入するといった、江戸の本を連想させる遊び心があって、そうした点でもたのしんで読むことができました。 -
(収録作品)不動坊火焔/地口行燈/春狂言役者づくし/雪もよい明神下/南蛮大魔術/天狗起し/やれ突けそれ突け
日本推理作家協会賞候補(1971/24回) -
天才です。
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[北村薫さんが解説を書いている]
解説 神様と早呑み込みの迷惑な愛読者 北村薫 -
シリーズ第二作目
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砂絵シリーズ第2弾。
前作に登場したイブクロがセンセーの仲間に。
下駄常もすっかりセンセーに頼りっぱなし?(笑)
江戸時代の短編ミステリです
うーーん、センセーの容姿はこのイラストなのかな…
もうちょっと私のイメージが違います(笑)
もしドラマ化になったらちょっと若い時の高橋英樹さんが良いかな?? -
「なめくじ長屋」シリーズ第二弾。
個性的な「なめくじ長屋」のメンバーに、さらに一人「イブクロ」を加え、金になりそうな事件を見つけ出しては解決し、ちゃっかりとお金を稼ぐ。
「正義」のために解決するのではなく、乞食としての彼らが自らの芸を武器に事件を解決していくところが現代のミステリとは違うところか。
現代との違いといえば、江戸時代らしい怪異を持ち出した事件が多いながらも、きちんと論理的に謎が解かれていく様が圧巻。
身分の低く、決して物理的に満たされているとは言えない長屋の住人たちであるが、その個性と愉快なキャラクターによって、また江戸のからっとした雰囲気によって楽しい気分で読める。
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よく続けてシリーズ物を読むと、似たような話が鼻についたりすることもあるけれど、このなめくじ長屋シリーズは大丈夫だなぁ。
毎度ちょっと変わった事件に、センセーお知恵拝借、と十手持ちがやってくる。
ただの人助けじゃなくって、ちゃんと礼金を受け取るところも、キレイ事に感じないところなのかな。 -
なめくじ長屋シリーズその二