新宿鮫 (光文社文庫 お 21-4)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 2862
感想 : 284
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334724436

作品紹介・あらすじ

ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく-。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な罠!絶体絶命の鮫島…。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感!超人気シリーズの輝ける第1作。

感想・レビュー・書評

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  • 鬼面白い★5 ど真ん中ハードボイルドの名作! 平成初期の新宿で展開する警察官連続殺傷事件 #新宿鮫

    新宿署の刑事である鮫島はキャリアから落ちぶれ、いつも独断で捜査をする警官だった。ある日新宿管内で警察官殺傷事件が発生、特捜本部で大捜査網が張られる。鮫島は独自の調査と捜査で、執拗に犯人を追い詰めていくが…

    ワイルドな鮫島がカッコいい!

    重厚感たっぷりな警察小説の傑作ですね、ハードボイルドは、まずはこれ読んどきゃ間違いないです。平成初期の時代背景が懐かしい。今も新宿は混沌とした街ですが、かつての風景が思い出されます。

    ストーリーはよく組み立てられた構成で、エンターテイメント性が抜群。
    犯人との攻防、警察組織とのいがみ合い、彼女との恋愛描写などなど、読者を楽しませる要素が満載です。導入の怪しげな始まりから、中盤の情報収集と大捜査、そして終盤の怒涛の展開!これは読む手が止まりませんよ、面白いっ

    そしてなんといっても登場人物たちが素晴らしい。
    主人公である鮫島を中心に、ヒロイン、刑事、極道、犯人、一人ひとりのキャラクターづけがお見事。やっぱり良い小説は人を描くのがお上手ですね。

    自らの信念のもと、犯人を追い詰めていくところは胸アツでしびれました。
    上司の刑事も渋いっ こんなカッコいい男だったら、自分もモテたろうに…

    実は未読だった新宿鮫シリーズ、下馬評通りやっぱり最高ですね。まだまだ続編があるようなので、ゆっくり楽しんでいこうと思います。

    • 松子さん
      akiさん、こんにちは(^^)
      タイムラインにakiさんの新宿鮫登録が出てから
      どんな感想を書かれるんだろうって、心待ちにしていました〜!
      ...
      akiさん、こんにちは(^^)
      タイムラインにakiさんの新宿鮫登録が出てから
      どんな感想を書かれるんだろうって、心待ちにしていました〜!
      新宿鮫シリーズ大好きなんです♪
      そして待ちに待ったakiさんの感想!
      "鬼面白い"‼︎です。(←まねっこすみません)
      なんで、こんな風に感想を書けるんだろうと思いながら、物語りを思い出しながら楽しんでしまいました。
      楽しい時間をありがとうございます^_^
      2022/06/09
    • autumn522akiさん
      松子さん、コメントありがとうございます!

      う、うれしいっ
      あんまし褒めてもらうことないので、鬼うれしいです。

      唯一のコツは、ポ...
      松子さん、コメントありがとうございます!

      う、うれしいっ
      あんまし褒めてもらうことないので、鬼うれしいです。

      唯一のコツは、ポジティブに書くことでして(秘密ですよ

      新宿鮫面白いですよね~ 緊張感がハンパないです。
      そして早くも2作目を購入してしまっております。

      これからもよろしくお願いしますmm
      2022/06/11
  • H30.7.7 読了。

    ・以前から気にはなっていた作品。読んでみて、やはりハードボイルドだなと思わされた。何故にハードボイルドは、昭和の時代背景とタバコが似合うのか。
     ショルダー型の携帯電話に、ポケットベルの描写は時代を感じますね。ストーリーも楽しめた。

  • 主人公のハードボイルド感に引き寄せられる作品でした。いい意味で昭和を感じれました。

  • 超人気シリーズ第1作。面白くない訳がない。

    久しぶりにハラハラしたりワクワクしたり惚れ惚れしたり。
    しばらくは鮫島ワールドに浸っていたい。次が楽しみ。

  • 徹頭徹尾、エンタメに特化してて、楽しめました。
    直木賞受賞作の無間人形たけでしか読んだことがなくて、とりあえず制覇しようと初めから。
    楽しく読ませてもらいました。これから、チョコチョコ古本屋に寄って、鮫を買い足していきます。
    直木賞受賞作を遡って読み返してみる、を進めているのですが、いい感じの寄り道ができてしまって全く進みません。とても楽しいです。

  • 楽しめたけど、直前に読んだ『不夜城』と比べてしまって、ちょっとこの本にとっては損なことをしてしまった。

  • お、も、し、ろ、かった~~~!!!!
    今になってしまうと、公衆電話の場所を求めて走り回ったり、ふ、古い・・・と思う場面もあるけど、いや~、面白かったです!!
    舘さんが演ったドラマとか、真田さんが演った映画とか・・・知っていたのに、今まで原作を読まずにいて、スミマセンでした、大沢サン・・・( ̄▽ ̄;)
    よーし!シリーズ、次々、読むぞ~~っ!!!

  • シリーズ3作目までは本当に面白かった。しかも1より2、2より3という感じに面白くなっていき、続編が出るのが楽しみで仕方ないという感じだった。1作目は友人(現職の警察官)から「面白いよ けっこうリアルだし」と勧められて読んだ。その影響もあるのかも知れない。
    初めての人には“鮫と恐れられている刑事の恋人がパンクなミュージシャン しかもめちゃ年下のおっぱい美人”という設定がとっつきにくいかも知れないw でもそこを乗り越えていって欲しい。巻が進むにつれて、どんどんその設定は薄くなっていくからその辺は安心していい(?)かもw
    正直、現在はシリーズの新作が出てもそれほど食指は動かなかったりするけど、初期のシリーズが傑作だというのは揺るがない♪

  • 数年ぶりに読みたくなってBOOK OFFにて100円買い。

    氷舞くらいまでは新刊で出る度読んでて、
    この現実離れ感がかなり好きだったのは覚えてるけど、
    登場人物、ストーリー、何一つ覚えていないと言う・・・

    読み始めたらサウナのシーンや昌、鑑識の藪さん、桃井
    あー、思い出した!
    そうかー、この時代は携帯が無いのか。
    隔世の感があるね。

    大沢在昌の文章は、読みやすさと、もうちょっとやりすぎたら
    恥ずかしくて読めなくなる「しびれるゥ」のバランスが絶妙なのよね。

    ストーリーは冒頭のヤクザにからまれた若者と
    改造拳銃制作者と連続警官殺人と刑事おたくとか絡まり合う、
    なんちゃないっちゃ、なんちゃないんだけど
    これは「鮫、現る!」だからいいのだ。

  • 格好良いね!鮫島さん

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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