うわさ (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.19
  • (4)
  • (9)
  • (33)
  • (5)
  • (1)
  • 本棚登録 :117
  • レビュー :18
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334726959

作品紹介・あらすじ

"あの人は人殺し"そんな"うわさ"が立ったから、私はヘルパーを辞めざるをえなかった。あのとき、おばあちゃんは、もう死んでいたのよ。仕方がないから、いまは静かにしてスーパーでパートやってる。私の楽しみはただひとつ。勝手知った元の雇い主の家に忍び込んで…。誰のなかにもありそうな心の歪み。日常生活にある静かな恐怖。ホラーミステリー傑作集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • うわーーー。
    4つの短編の主人公たち、見事にドツボにハマっちゃったねー。
    どんどんハマりこんでいく様がちゃんと書かれてて、読んでて面白かった。
    その中でも『災厄の犬』が良かった。
    最後は、ぞぞーーーっと鳥肌たった。こっわーーーー。
    でも、こういうのちょっとホラーっぽくて大好き。
    一番インパクトのある終わり方で、読み終わった今でも怖くてぞーっとする。

  • 男と女を書かせたら、小池真理子だと思うけど
    オンナを書かせても、小池真理子かもしれないと思った作品。
    全ての作品のオンナが怖すぎる。
    でも、そのオンナを分かると思ってしまう自分も怖い。

  • *「独楽の回転」静かで慎み深い生活を望む妻と、異様なまでに精力的で無神経で騒々しい夫。夫の中で昼夜の別なく回り続ける独楽を止められたら・・・
    *「災厄の犬」捨て犬だったバブルが来てから厄災ばかりで孤立無援の男。意を決して犬を捨てに行くが・・
    *「ひぐらし荘の女主人」美しい囲われものの彼女と屋敷を自分のものにするために、男が腹をくくったこととは・・・
    *「うわさ」人殺しと噂される元ヘルパーの楽しみは、かつての雇主の合鍵でこっそり部屋を物色すること。思わぬ信望者を得た彼女が取った行動とは・・・

    誰のなかにもありそうな心の歪み、日常生活にある静かな恐怖を描いた、ホラーミステリー。ざわざわした救いようのない読後感。それでももう一度手に取ってみたくなる。

  • ・独楽の回転
    恵まれた結婚をしたはずの主人公は、穏やかな日々を過ごせないことにストレスを抱えていた……。別れるに別れられないつらさが伝わってきて、こちらまでぐったりするようだった。

    ・災厄の犬
    他の短編集で既読だった。ただの犬なのか、それとも……。そこがわからないままのBADENDが恐ろしい。

    ・ひぐらし荘の女主人
    雰囲気があって好きな作品だが、相手の顔も知らないのに殺人を請け負うだろうか……。

    ・うわさ
    主人公の最後の行動が唐突に思えたのだが……。

  • 基本、小池真理子さんの小説は面白い。好き。

  • 短編集4話

    独楽の回転
    災厄の犬
    ひぐらし荘の女主人
    うわさ

    日常生活に潜む罠。
    冒険と犯罪の境界に挑む。

    まえの2話は他の本ですでに読んでいた。
    短編集の一覧を作らねばと思った。

  • 殺してやりたいほど憎い、と思う

    それなのに

    *

    死にまつわる4つの話

  • 11月18日読了。40代を過ぎ生活に倦んだ男女がヒヤリとした目に遭う、日常ホラー短編集。どの話もオチが読めると言えば読めるのだが、うすら寒いものを感じながらそれなりに楽しく読むことができた。男性主人公の2話はちょいと踏み込み不足の気もするのだが、表題作の「うわさ」は「うわさ」の主体の中年女性とそれを熱く見つめるさえない大学生、と視点がひねってあって面白い。殺人鬼や異常者が出てこなくても、「幸せに暮らしたい」と願うだけで、一歩踏み出すだけで人生にはいくらでも恐怖の展開が待っているものなのか。

  • 小池真理子、「墓地を見下ろす家」がめっちゃ怖かったから期待して読んだけど、日常に潜むホラーを描くなら、一般人の目線から壊れてる人を見る方が絶対に効果的だと思う。
    壊れていく人は、正常な読者から見れば、あくまで自分とは絶対に縁のない人なんだと思う。なんで臨場感が沸かない。
    くも、狂犬、ひぐらし荘、うわさの4話だけど、ひぐらし荘が一般人目線で面白い。
    そんでもって4話中3話の狂う人が中年女。「中年女ってもう何しでかすかわかんないからおっそろしいよね」って作者からのメッセージでしょうか。同意します。面白いですね。

    1/21/11

  • 誰でもちょっとしたことで犯罪者になりうる。

全18件中 1 - 10件を表示

うわさ (光文社文庫)のその他の作品

うわさ (光文社文庫) Kindle版 うわさ (光文社文庫) 小池真理子

小池真理子の作品

うわさ (光文社文庫)はこんな本です

ツイートする