長い長い殺人 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 4833
レビュー : 515
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334728274

感想・レビュー・書評

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  • 「吾輩は猫である」の猫の視点からの作品であったが、この本は、財布からの視点で、持ち主を、見ているのが、とても新鮮に思えた。
    そして、一つずつ物語が違うのだけど、財布達の視点から、持ち主の行動や、お金の流動等が、描写されながら、短編小説が、長編小説になって行き、少し長いが、読み終えてしまった。

  • 伊坂孝太郎みたいに、いくつかのストーリーがだんだんつながっていく感じ。

    それぞれの主人公の財布目線で話が進んでいく。

    財布からは、見えないのだけれど、音で多分こうしているだろう!みたいな書き方が多い。

    一応、財布にもいろんな個性のある奴がいて、話し方がそれぞれ異なっている。
    結構、持ち主に似た話し方をする。

    でも、気づいたら財布とか全然関係ないような進み方になっている気がした。

    で、結局犯人誰なんだろう?
    塚田はどうやって殺しをしたのだろう?

    と考えるけど誰かはさっぱりわからない様子。
    でも、最後にあっけなく終わってしまう感じ。
    なんか、あんまりパッとしないな。

    とりあえず、鼻炎の警備員が腹たった!!
    マジ、蹴りかましたいと思った!!

    読みやすいということで、4点つけました。
    3.7点くらいなんだけどね。

  • 宮部みゆき作品で初めて読んだのがこの「長い長い殺人」殺人事件と言えば、人間が起こすものだが、その殺人をいろいろな角度からの財布が見つめ、語っていくという異質さがおもしろい。1章が1話という短編で進めながらも、最終章で一気に事件を解決に導く手法は見事。

  • 久々に再読。ここにも、模倣犯の端緒となる犯人像が描かれている。しかし、財布の視点から語れるミステリって今読んでも斬新。

  • テレビドラマ化されるということで興味を持ち読んでみました。内容としては事件の鍵を握る登場人物のそれぞれの財布という視点から物語が進んでいくという展開で、財布にもいろいろ個性があるところが非常に面白く、新たなミステリー作風で、さすがは宮部みゆき!と思わず唸りたくなる作品でした。人間の支配欲(プライド)というのが事件の謎を解く鍵という発想も良かったですね。この作品も宮部みゆきのミステリー代表作の1つであることは間違いありません。テレビドラマも見たくなってきました!

  • 事件を語るのは、財布である。
    刑事の、被害者の、目撃者の、あるいは犯人の…?

    財布の視点というのは非常に面白いアイディアだし、
    章ごとの構成も優れている。

    でも、私はなぜか、あまり宮部みゆき作品が得意でない。
    実力派によるミステリだから、途中までは確かにハラハラ感があり、読ませる。
    ただ、伏線が回収され謎が明かされ、話のオチがつくという
    ミステリ小説にとって最も大事とも言える場面で不満が残る。

    「ああ!なんてすごい展開なんだ!」
    と、身震いしたくてうずうずして読み進めたら、
    結局、期待していたほどの展開がないまま終わってしまい、
    「あ、まあそんなもんか…」
    と、素に戻されてしまった感じがするのだ。

    もちろん、感覚には個人差があることを強調しておく。

  • おもしろかった!
    財布目線っていう斬新な発想だったけど、十分に感情移入もできたし、現場にいるような臨場感もあった。

    そして、善人と悪人の配置バランスもいい感じ。

    ところで、わたしのお財布は今何を語ってるのかな、と。こんなに近くに目撃者がいたら悪いことはできないね笑。

  • 模倣犯を彷彿とさせるような残虐な事件で、読んでいて辛かった。
    語り手は財布という変わった手法だったが何となく感情移入でき、もどかしさが募った。
    「この人は死なないで」と何度思ったことか。

  • あえて財布に語らせる必要もない章もあるけど、その見事な手法を堪能出来れば十分。

  • おもしろかった、財布を語りべに話がどんどんと繋がっていくのは圧巻。だけど、ちょっともったいなかったかなあ真犯人が最後の最後でぽっと出てくるのはあまり好みじゃないのですよね(・ω・`)でも財布がそれぞれにそれぞれの持ち主を大切にしてて微笑ましかった。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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