炎蛹―新宿鮫〈5〉 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1002
レビュー : 71
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334731595

感想・レビュー・書評

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  • かなり好き。
    鮫島が珍しくコンビを組む。農水省防疫研究所技官(だったかな?)の甲屋さんてオジサン。ほほえましい。

    ラブホ放火、街娼殺人、害虫探しの、三つの事件が重なり合う正統派警察小説。

    かなりのお気に入り。

    • hs19501112さん
      新宿鮫シリーズは、前から順に6作読んでます。その中で2番目に好きなのがこれ。

      甲屋さん、いい味出してますよね。
      新宿鮫シリーズは、前から順に6作読んでます。その中で2番目に好きなのがこれ。

      甲屋さん、いい味出してますよね。
      2012/04/20
    • レンさん
      コメントありがとうございます!

      甲屋さんにもう一度会いたい!
      わくわく度がちがうので好きですv
      コメントありがとうございます!

      甲屋さんにもう一度会いたい!
      わくわく度がちがうので好きですv
      2012/04/20
  • 新宿鮫シリーズ4作目。
    歌舞伎町を舞台にした中国人とイラン人の抗争が起こり、加えて連続放火事件、外国人娼婦の殺人事件。
    3つの事件、そして日本に持ち込まれた害虫の蛹が日本を危機へと導く。
    読んでいると、相変わらず臨場感はあるが、いくつもの事件が渦巻いてよく分からなくなる事が多かった。

  • 外国人の窃盗品密売グループを追っていた鮫島は、イラン人のグループと中国人のグループの抗争に巻き込まれることになります。鮫島の応援要請を受けて警察が駆けつけますが、中国人の主犯格の男の逃走を許してしまいます。

    一方、新宿では2つの事件が起こっていました。一つは、歌舞伎町で外国人の売春婦が何者かによって殺害されるという事件で、もう一つは、近くのラブホテルが放火されたというものです。鮫島は、消防署の吾妻という男から、放火の犯人の捜査に協力を依頼されます。やがて彼らは、犯人がポケット・ベルを利用して発火する装置をラブホテルに仕掛けていたことを突き止めます。

    さらに売春婦殺害事件では、被害者に近いアルゼンチンからやってきた女性が、日本の稲作を壊滅状態に陥らせるおそれのある「フラメウス・プーパ」というゾウムシを日本に持ち込んでいたことが明らかになります。鮫島は、この害虫が広まるのを阻止しようとする農水省の甲屋公典とともに行動することになりますが、その過程でこれらの事件が複雑に絡み合っていることが明らかとなっていきます。

    今回は、鮫島がとぼけた親父の甲屋と凸凹コンビを組んで捜査に当たるという、ややコミカルな趣きのストーリーです。

  • 新宿鮫とコンビを組む甲屋。やっぱり大沢在昌さんの作品は言葉のやり取りが巧み。

  • 大沢在昌による新宿鮫シリーズ第5弾。
    本作は複雑な構造をしていて、なかなか一筋縄ではいかない。ラブホテルで起きるボヤ騒ぎ、外国人娼婦の殺害事件、そしてイネ科の植物を食べ尽くす甲虫のサナギの国内持ち込み。イラン人と中国人の間の抗争。これらが絡み合って一つの物語を構成している。
    ラブホテルで起きるボヤ騒ぎは放火の疑いがあり、粘り強い捜査が求められる。外国人娼婦の殺害事件は犯人の目処が全く立たない。そして、サナギは暖かくなって羽化するとあっという間に繁殖して国中の米を食べ尽くす懸念がある。これらが期限を切るまでに解決しなければいけないということで、かなりスリリングに展開する。
    本作に登場する検疫官・甲屋は国内の農業を守るために鮫島と行動を共にするのが最も効率的と判断し、行く先々で鮫島を助ける。とくに、マルチリンガルであることが外国人娼婦殺害事件やイラン人と中国人の抗争の捜査の際に大きく役に立つ。
    鮫島は警察内では扱いに困る位置づけだが、警察の外部から見ると体裁にこだわらない柔軟な発想をする警官ということで、おおむね好意的に受け入れられている。これが結果的に鮫島に手柄を立てさせることになり、ますます警察内での孤立を招く結果となっているのは皮肉だ。
    晶も作品を重ねるごとに少しずつ登場場面が減っている印象で、鮫島の孤立感を際立たせている。

  • 鮫島に 消防庁予防部調査課 吾妻と
    タッグを組み 放火事件の犯人を捜す。

    また 農林省の役人 植物検疫官 甲屋と
    イネの害虫フラメウス プーパの蛹を探す。

    警察の中では 存在が 煙たがられているが、
    違った意味での 協力関係を 鮫島は 組み立てる。
    物語の 視点を広げることで
    新宿の生態が 浮き彫りになる。

    オカマの 放火者。
    離婚された婿養子の 造り酒屋のオトコ。
    それぞれが 犯罪に引きずり込まれていく。

    仙田 ことロベルト村上が 鮫島との接触が。

    物語は 淡々として すすんでいった。

    『人間とは不思議なものだ。どんな人間であっても、この世界はすべて自分を中心に動いている。強者も弱者も、富めるものも貧しきものも、賢明なるものも愚かなるものも。生まれ落ちてからしに至るまで、人は己れ以外の中心をもたない。』

  • 今回はいつもの新宿鮫とはちょっと違った趣きがありました。
    そういえば全編に、警視庁とはちょっと畑が違うが、その道のプロみたいな捜査官が登場し、鮫島と組んだりバックアップをして事件を解決し、鮫島に惚れ、味方になってくれる人が登場します。
    今回はそんな鮫島の噂を聞き、助力を求めてきたのが植物防疫官。
    日本やオーストリアなど島国は動植物の形態が崩れることがあるので、防疫にはとても厳しいと聞きます。
    だけど、これなら大丈夫だろう・・・と諸外国から持ち込まれ、見過ごされる物ってたくさんあるんでしょうね。(m( __ __ )mごめんなさい。冷凍にし、美味しい生のソーセージをボストンバックの底に隠して持ち込んだのは私です・・・。)
    本書ではイラン人と台湾人の抗争、南米からの娼婦たち、連続娼婦殺人事件などが絡み合い、おまけに外来種問題までも絡んで絡んで~。
    それを鮫島と桃井など影ながらバックアップしてくれる脇役たちが解決していくっていうわけなのであります。
    検疫官の仕事のこととか、当時の歌舞伎町での不良外人たちのことなどいろいろと「へェ~」な知識もバッチリ入手できるしで、結構好きな作品となりました。

  • 面白い!

  • 面白かったが、これまでのシリーズに比べるとあっさりした内容だった。

  • 新宿鮫やはりおもしろい。最後には必ず面白く、そして満足させてくれる。今まで読んだ3作品の中ではそこまで激情的ではなく感じたけど、新鮮な鮫島のコンビ活動は良かった。

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著者プロフィール

大沢 在昌:1956年、名古屋市生まれ。79年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞しデビュー。代表作に『新宿鮫』(吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編部門)、『無間人形 新宿鮫IV』(直木賞)、『パンドラ・アイランド』(柴田錬三郎賞)、『海と月の迷路』(吉川英治文学賞)、近著に『爆身』『漂砂の塔』『帰去来』など。

「2019年 『深夜曲馬団 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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