三毛猫ホ-ムズの大改装(リニュ-アル): 長編推理小説 (光文社文庫 あ 1-82)

著者 :
  • 光文社
3.38
  • (9)
  • (2)
  • (35)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 211
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334732424

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 警視庁の片山刑事は、夜の盛り場で女子高生・立石千恵と出会った。以来、悪い遊びを返上し変身した千恵は、勝手に片山の「彼女」に。千恵の父で売れっ子漫画家だったみつぐは、マンションの改装工事計画推進のため利用され…。一方、窓際編集者・平栗悟士は、リニューアル雑誌の編集長に突然抜擢された!三つの大改装の陰には―!?超人気シリーズ第34弾。

  • マンションの改装工事計画と、窓際編集による雑誌のリニューアル第一号特集のふたつの「大改装」を舞台にした事件。
    『改装』という言葉からは新しい何かに胸躍らすようなニュアンスを受けるが、目次欄には「不幸」「崩壊」「心中」「恨み」といったサブタイトルが並ぶ通り、マンションの改装計画に利用され踊らされる立石家の崩壊、狩谷老夫婦の心中計画、それをネタにしようとする雑誌編集者…と暗澹たる内容である。
    一応殺人事件も起こるがそこに謎解き要素はない。他殺以上の事件が今回のテーマなのだろう。
    最終的に立石家は新しい一歩を踏み出し、雑誌のリニューアル第一号は成功を収めるだろうが、エピローグのどんでん返しで後味どころか胸糞悪い締めになっている。

  • 雑誌と集合住宅の大改装を題材に、複雑な殺人事件を扱っている。
    現代社会の課題と、人間性を主題にしている。

    深刻な問題を、三毛猫ホームズという飼い猫と、晴美さんという片山刑事の妹の存在が、軽い雰囲気で題材を洗い流している。

    課題を真剣に考えることもできる。
    軽い読み物として読み流すこともできるかもしれない。

    ps.
    作者の意図は、読みきれていない。

  • シリーズ第34弾

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤川次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×