半七捕物帳〈5〉 (光文社時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334732455

感想・レビュー・書評

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  • 半七捕物帳のレビューとなると毎回毎回、決まり文句のように書いてしまうのが「言葉が美しい」という一点。特に、各作品の冒頭で半七老人が江戸の昔を思い出しながら話す口調がとても流麗で、本筋に入るためのイントロであるにもかかわらず、その部分だけを何度か読み返したくなることもしばしばあります。役者の口上のようでもあり、落語家の枕のようでもあり。半七の、ひいては作者である岡本綺堂の知識の深さ、言葉の巧みさに魅了されてしまいます。

    推理小説として読むにあたっては、一連の「半七捕物帳」シリーズの初期のものに比べて、かなり推理が難しくなってきています。初期の作品は、難しいながらも何とか推理の糸口を掴めることがあったのですが、この本に収められている作品については全くと言っていいほど推理ができませんでした。かと言って興が削がれるということはなく、半七の閃きや心意気に大いに魅せられる部分が多々あり、江戸の美しさや混沌とした様子、今は知る由もない習俗を楽しめることも合わせて、読んで損はない充実の作品となっています。

  • 寝る前にじわじわ読んでたら、いよいよあと残り1巻になってしまった。

  • 明治になってから昔を振り返るという形で語られる半七親分の物語。江戸の雰囲気が好きなのですが、この巻では幕末の騒然とした空気も感じられます。その代り怪談の雰囲気が減ったかなとは思いますが、どの話も読ませますね、面白いです。

  •  シリーズもいよいよ後半まっただなか。この本のシリーズでやっとおぼろげであった江戸の捕り物の上下関係が理解できた。おそまきながら。

     江戸の捕り物話ながら、語られているのは明治。半七老人の昔語り。流れがいいです。

  • 幕末って本当混沌とした世界だったんだろうなぁ。

    「御宿かわせみ」でも不穏な雰囲気は伝わってくるけれども、やっぱりといっちゃ、悔しいけれども、あちらは女性が主なので、ちょっと雰囲気が柔らかいというか、桜色というか、全く違ってくるのよね。

    半七老人の語り口調が好き。
    丁寧で。
    語る相手は若い人なのに、バカにしないし、さげすまないし、謙遜して、人間としても尊敬しちゃう。

  • すっきり勧善懲悪モノでありつつも、半七の人間に対する人情味あふれる人柄が魅力の第5巻。

    江戸時代末が舞台だからこそか、現代人の感覚に非常にマッチしてながらも、半七が敵討ちの手伝いをするというような現代では考えられないストーリーも登場する。

    この時代の人々の暮らしぶりや、考え方などが生き生きと描かれており、すっかり江戸が好きになる。いつも同じような形式で書かれているのに飽きがこずに読み続けさせるのがまたすごいところであろう。

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