クロスファイア(下) (光文社文庫)

著者 : 宮部みゆき
  • 光文社 (2002年9月10日発売)
3.55
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334733711

クロスファイア(下) (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 超能力ものは好きじゃないのに・・・おもしろかった!
    さすが宮部みゆき。

  • 『燔祭』は凄く印象が強い短編だったので、この本が出ているのを知ったときは嬉しかったです。
    特に<下>はどんどん引き込まれました。

    念力放火能力という超能力を持つ女性の話ですが、おとぎ話では決して終わらない。社会で罰せられることの無い罪を個人が裁くことの是非について考えさせられました。
    そしてそれ以上にこの小説は孤独な女性がやっと見つけた愛の物語だと思います。彼女が本当に大切な人を見つけたとき、すごく嬉しかった。それは彼女が「ずっと寂しかった」ことを、私も知っていたから。結末を読み終えても、やっぱり彼女は彼に出会えて良かった、と思いました。

  •  「念力放火能力(パイロキネシス)」を持つ女性、青木淳子の物語。

     追跡と処刑のための戦闘がだんだん大きくなり、自ら処刑のための戦闘なのか、力を使いたいだけなのか自問自答する状況で、警察にも真相に近づいている者がいる…カタストロフィが迫っています。
     もしかして、自らの炎で自らを焼くようなことになるのではないか、と固唾を呑んで読み進めたのですが、さらに残酷なラストが待っていました。

     でも、青木淳子が信じたとおり、木戸浩一も寂しかったのでしょう。最後に「淳子」と叫んだ彼を、独りにさせず、彼女は連れて行きました。彼女にとっての安息の死は、彼にとっても同じだったのでしょう。

     一つ不満を。
     結構真面目に超能力戦闘を描いている中で、能力者同士の衝突が、「銃での不意打ち」で決着してしまっているのがちょっと艶消しです。どうせだったら宮部みゆきの描く異能バトルを読んでみたかったなあ。

  • 読了!★★★★☆ 宮部みゆきサイキックミステリ下巻。

    残忍で人ならぬ犯罪者達に制裁の炎を。

    裁きと自分に言い聞かせ殺戮を重ねていくうちに、人らしさを失ってしまった青木淳子に、心を揺さぶる出来事が次々と起こる。

    得体のしれぬ組織まで絡んできて、謎の量はとても多い。
    上巻でナツコを殺したのは誰なのか。それがずっと気になっていた。

    力を持つ事そもそもが不幸なのか。
    このような力を持ったら、どうすればいいのだろうか。
    この本を読む限り、幸せになれる力とは到底思えない。


    印象深い一文
    「「だけどあなたは笑わないで。あたしのこと、笑わないで」」


    初めて人を信じようとする青木淳子の葛藤が窺える。

  • サイキック、警察、犯罪というスパイシーなテーマから紡がれたのは壮大なヒューマンドラマでした。
    ミステリやバイオレンスアクション、サイエンスフィクション、そのうえロマンスもこの物語には存分に含まれており、これだけまとまった物語を読めて胸がいっぱいになりました。
    どれも話を形作る重要な部分ではあるのですが、逃げる者、追う者の心情がしっかりと描かれた群像劇、と言うのが1番しっくり来ると思います。
    この物語の主要な登場人物には「犯罪」との因果がある点が共通しており、加害者と被害者、それぞれの関係者が犯罪に関わる悲しい宿命を背負っています。ミステリにとって犯罪は切っても切れない要素ですが、犯罪、特に凶悪犯罪は人ひとりの人生に暗い影を落とすものであることを考えさせられました。
    決して説教くさい小説ではなく、エンターテイメント作品として読み応えがあるので、読後感もドラマティックな要素が際立ちしばらくはそちらの余韻に浸っていたのですが、人の命や平穏な生活にぐっと意識を向けるきっかけとなった、深く心に残る小説でした。

  • 【あらすじ】
    “あたしは装填された銃だ。持てる力を行使し、無軌道に殺人を続ける若者たちを処刑する”青木淳子の「戦闘」は続く。
    さらに、謎の組織“ガーディアン”が、淳子との接触を図り……。
    連続焼殺事件の背後に“念力放火能力者(パイロキネシス)”の存在を感じた石津ちか子・牧原両刑事は、過去の事件関係者を洗い、ついに淳子の存在に気付くのだった。
    正義とは何か!? 衝撃の結末!

    【感想】

  • 何となく消化不良です。かおりちゃんはこれから大丈夫なんだろうか。解説を読むと、元となる事件について描いた「鳩笛草 燔祭」という作品があるらしい。そっち先に読めばよかったー!

  • 再読。ちょっと切ない。

    能力者とはやっぱり異端児なんだ。周りと溶け込んではいけない、能力によって近づいてくる人間は信用できない。。

    そして、どうしてもKGBとか組織が絡むね。この話もそうだった。上手いことを言いながら能力者をかくまって、本音では彼らを恐れている。。特殊能力なんて人が幸せに生きていくのにはいらないんだ。と言いながら、この手の本が割と好き。

  • クリスマスに読了したのは何かの縁かもしれない。ラストに向けてのスピード感が最高でした。そして個人的には切なすぎるラスト。これは・・・!最後が衝撃的というか、個人的には後味が悪く終わり方もちょっと1階読んだだけでは拾いきれない部分があるなという印象。面白くてどんどん読むんだけど、テーマが大きいぶん読了後消化不良になっていました。ハッピーエンドとは言いがたいと思ってます。

  • 幕引きは思っていた通りだったけど、淳子とかおりの出会いを描いて欲しかったなぁ。それにしても「組織」の登場はいただけない。ちょっと興醒めだった。

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