冬の狙撃手 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 76
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334734183

感想・レビュー・書評

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  • 色々と仕掛けがあり、面白いが
    ダラダラした説明や描写があり、読み方によって間延びするかも。。

  • サマーウォーズ

    死神を葬れ

    …の流れからよりハードボイルドさを求めてみる。
    ハードすぎ。
    主人公がややパンチ不足なのはリアリズムの追求?やや物足りず。

  • 読み逃していた鳴海章を古書で購入。
    好きな作家だからこその-1

  • 2回目読了時
    間違えてまた読んでしまった。まあ、、内容忘れていたし、面白かったので最後まで辿り着けた。

    さて、1回目読了時の感想はどう見ても⭐️⭐️の内容であるが、今回は堂々の⭐️⭐️⭐️である。ただ、物語全体を通しての動機がふにゃふにゃしているので、子守唄達犯人のそれまでの周到な準備との整合がつかず、最終局面で明かされる木谷たちのグループとの関わりや役どころが取ってつけた感でいっぱいである。構成のミス。


    1回目読了時
    鳴海章の作品の中では、主たる登場人物描写に組織対立を絡めてより深みを求めた構成に仕立てているのだろう。解説ではそのように書いてある。しかし、あまりに複雑過ぎて前提となる対立を曖昧なまま物語を進めているので読者がついていけない。警察と公安、公安内部の国家の要職にまでつながるテロリスト支援の組織とそれに対抗する組織。北のテロリスト。あまりに構造が複雑過ぎ、また、その対立軸が物語を読み進めないとわからない仕組みになっているので面白くてページが進むという状況にはならなかった。しかし、日本にもスナイパーをテーマにした小説が成立することは発見であった。

  • 登場人物が多くて混乱するけど良質のハードボイルドではある。

  • 羽田空港でジャンボ機の墜落事故が起こった。
    事件の背後には〈子守歌〉と呼ばれる伝説のテロリストの影がー
    次の標的は来日する韓国大統領。
    阻止すべく動く公安特殊銃隊の狙撃手・石本と〈子守歌〉、狙撃手の息詰まる対決…!

    裏表紙の粗筋から想像してた狙撃手vsテロリストの一騎打ち的な話じゃなくて、組織内の派閥争いみたいでした。
    登場人物が多すぎる上、組織内外で誰が味方かも分からずハラハラしたよ-
    小説家のセンセイが、そんなことのために…可哀想‐。
    なんだかんだで女性の意志の強さと精神的タフさが光ってたかも。

    〈子守歌〉の正体が意外でした‐終盤で裕子が会いたがった所で、もしかして…と思ったけど!

    なんかこう、グレーゾーンというか、スッキリしない終わり方で…
    銃撃戦なら敵味方ハッキリしてキッパリ決着つく話が良かったなー

    続きが気になって一気に読めたけど、私の好みとはちょっと違ったデス★

  • 「おれは指ですよ…背景に目がいけば、ミスをするだけです」公安特殊銃隊の石本は、引き金を引く指に徹しようとする狙撃手である。羽田空港でジャンボ機の墜落事件が起こり、彼は急遽、山中の訓練から呼び戻されていた。やがて、事件の背後に“子守唄”と呼ばれる伝説のテロリストの影があることを知る。狙撃手の意地と誇り、息詰まる対決を生々しく描ききった傑作 というのがあらすじ。銃器についてはもちろんですが、ジャンボ機のコックピットの描写が実に細かい。乱歩賞受賞作も航空サスペンスだったことを改めて思い出しました。この作品が「スナイパー・シリーズ」の第一作と思っていたら、その前に「狼の血」という作品があったのですね。

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著者プロフィール

1958年北海道生まれ。’91年『ナイト・ダンサー』にて江戸川乱歩賞受賞。以後、航空小説の分野で独自の世界を描き続けつつ、警察小説、時代小説でも活躍。’18年からは池寒魚名義で時代小説を発表。作家デビュー30年、100タイトル目の新作『レジェンド・ゼロ1985』(集英社文庫)が最新刊。

「2021年 『14歳、夏。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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