耳猫風信社 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 720
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334734534

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。
    トアンとソラが出会う彼らの正体が猫だというのは序盤に気付くのですが、犬派ですが猫もいいなぁと思いました。
    キイルが素敵すぎるな…カシスも可愛い。
    出てくる食べ物も飲み物もお菓子も美味しそうです。お店もいい…

    今住んでいるところは越してきてまだあまり探検出来ていません。
    港は近いので、この状況が収まったらわくわくしながらうろうろしたいと思いました。こんな風景には出会えないだろうけど。

  • レビューと言うにはちょっと違いますが・・・・・・
    ブクログを利用するにあたって、一番古い記憶の本をと思い出したのがこの本でした。
    文庫ではなくハードカバーでしたが、小学生の夏休み、姉の付き添いでめったに行かない図書館で見つけました。タイトルと手書き風の装丁に惹かれたのを記憶しています。
    不慣れな静かな館内で読んだ事と、主人公の体験する不思議な話とが結びついて今でも強い印象が残っています。
    文庫版をまた読んでみたいです。

  • 昔の長野さんの本はほとんど読んだと思っていたけれど、この本は初めて読みました。
    本当は単行本だったのですが、画像がなかったので文庫本の方に感想を書きます。

    メルカトルやカルトローレ、またとなりの姉妹や箪笥のなかなど新たな世界観のお話を読んだ今でも、やっぱりこの昔の世界観はとても好きです。
    人物の名前やアイテム、お菓子など洋風なのにそこか日本の懐かしさも漂っていたりして、話の内容は1回読めばもうわかってしまうけれど、手元に置いて何度も読みたいなと思います。

    ソラとトアンは猫だったのか、人間ならどうしてカシスやキイルと関わることができたのか(子どもだから?)などが気になりました。
    作中にでてくる料理、特にお菓子がとってもおいしそうです。

  • 不思議な話。
    猫や猫関連の名前が随所に出てくる。

    出てくる人物と猫を照らし合わせながら読むのが楽しい。
    最後に主人公は気づいてるんだろうけどそれを曖昧にしてるのが好き。

  • 11歳の僕がふと迷い込んだ不思議な街とそこで出会う奇妙な人々との交流を描く短篇集。

    途中で物語の仕掛けがわかるが、それに気づかない僕が可愛らしい。
    ジブリとかにありそう。

  • 雨の日に迷い込む十字路。主人公の少年は、黄金(きん)と青の眼を持つコンビネゾンの謎めいた少年と出会う。

    中学時代、初めて読んだ長野作品を10年ぶりに再読。
    焼きあがるパンの匂いやノスタルジックな路地、登場する小物の色などの描写は長野まゆみさん独特の世界観を演出していて、子どもでも安心して読める『童話』です。
    妖艶な雰囲気の長野作品も嫌いじゃないけど、こういう絵本のような物語の方が何回も読み直したくなります。
    猫と少年という長野まゆみの王道をばっちり当てはめた小説。

    カシスに嫉妬するソラだったりトアンだったり、キイルに憧れるソラだったり。 女はうんざりする生き物である、と言わんばかりの描写だったりと、所々にソレらしいアレらしい描写があるので、深く考えれば少年愛的小説で読み解けるのかな?

  • 猫のファンタジー。

    不思議な隣町で出会った不思議な少年に
    不思議な会社、猫耳風信社。

    不思議な催しモノが開かれたり、
    不思議なモノが流行っていたりするその隣町は

    場所がいまいまち判然としない不思議な場所。

    不思議な雰囲気がいっぱい詰まった
    猫好きにおすすめなファンタジーです。
    大人が読んでも子供が読んでも楽しめる一冊♪

  • かなり好きです!主人公の日記の文がちょいちょい出て来ておもしろい!

  • ファンタジー。

    この人の妖しすぎる雰囲気は苦手だけど、不思議な雰囲気は好きかもしれない。読まず嫌いだったかも、妖しそうではない作品を読んでいきたいな、と。

  • 隣町で出会った不思議な男の子、カシス。主人公トアンは、親友ソラとともにもう一度カシスに会う。でも、カシスも隣町の住人もなんだか変わっていて…。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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