七十五羽の烏 ―都筑道夫コレクション<本格推理篇> (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 120
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334734558

感想・レビュー・書評

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  • 都筑道夫さんのオムニバス。
    気に入ったら他の本も是非

  • 「星降り山荘の殺人」の参考文献として、この作品「七十五羽の烏」が挙げられています。
    本書には何作か話が掲載されていますが、やはり1番は表題の長編「七十五羽の鳥」です。
    ですが、他の作品も素晴らしいものばかりです。
    キリオン・スレイや退職刑事やなめくじ長屋捕物の短編も載っています。
    「七十五羽の鳥」ですが、事件が連続殺人となっていく中で1つ1つ不自然なことが次々に提示されていくのが本格らしい展開です。
    謎解きも見事です。
    フェアプレー精神に乗っ取った作品です。

  • 再読。まあ覚えてたと思ってた犯人を勘違いしていて充分に楽しめたのだけれど。謎がそんなにインパクトの強いものではないというのは確かに感じるが、それは読者を謎のインパクトで驚かすのではなく本格としての興味、つまりロジックの面白さを読者に提示し、そこのインパクトを見せようとしたからではないかと思う。2chに「これは犯人を自分で考えようとする人が最も感心する」と書かれていたけど、それは本当にそうだと思う。でもそんなこと関係なく本格が好きな人間ならばこの作品には脱帽するんじゃないか。

  • わたしのミステリの原点都筑道夫の著書の中で、
    わたしがはじめて呼んで圧倒された記念の一冊。
    わたしの持っているのはこの本じゃないけれど、
    未収録の「七十五羽の烏」が出来るまで」
    が載っているらしいので、欲しくなってきました!

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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