- Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334734558
感想・レビュー・書評
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都筑道夫さんのオムニバス。
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「星降り山荘の殺人」の参考文献として、この作品「七十五羽の烏」が挙げられています。
本書には何作か話が掲載されていますが、やはり1番は表題の長編「七十五羽の鳥」です。
ですが、他の作品も素晴らしいものばかりです。
キリオン・スレイや退職刑事やなめくじ長屋捕物の短編も載っています。
「七十五羽の鳥」ですが、事件が連続殺人となっていく中で1つ1つ不自然なことが次々に提示されていくのが本格らしい展開です。
謎解きも見事です。
フェアプレー精神に乗っ取った作品です。 -
再読。まあ覚えてたと思ってた犯人を勘違いしていて充分に楽しめたのだけれど。謎がそんなにインパクトの強いものではないというのは確かに感じるが、それは読者を謎のインパクトで驚かすのではなく本格としての興味、つまりロジックの面白さを読者に提示し、そこのインパクトを見せようとしたからではないかと思う。2chに「これは犯人を自分で考えようとする人が最も感心する」と書かれていたけど、それは本当にそうだと思う。でもそんなこと関係なく本格が好きな人間ならばこの作品には脱帽するんじゃないか。
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わたしのミステリの原点都筑道夫の著書の中で、
わたしがはじめて呼んで圧倒された記念の一冊。
わたしの持っているのはこの本じゃないけれど、
未収録の「七十五羽の烏」が出来るまで」
が載っているらしいので、欲しくなってきました!