三位一体の神話(上) (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334735128

作品紹介・あらすじ

その年、そしてその7年後、二つの殺人事件が起きた-。第一の事件の犠牲者は尾瀬路迂。彼は「超特急遅筆作家」であり、批評家でもあった。尾瀬の才能に劣等感と敵意を抱く作家、葦阿胡右に殺害されたのだ。しかし、遺体の側には自筆の遺書があり、自殺と断定される。その断定に疑問を持ったのは、尾瀬の娘、咲梨雅のみだった。卓抜した文学としての推理小説。

感想・レビュー・書評

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  • 人としての「金と銀」。
    「モデル小説」論議をひき起した問題作。

  • 読み始めは、難解!!!
    複雑、重厚。そして、緻密。

    でも、面白くて、ページを後戻りしながらも、必死で食らいつくように読む☆

    そう、そう。この感じ。読書の醍醐味やね☆

    見事に虚実織り交ぜながらの物語の進行に、事実のような錯覚を覚える。

    いろんな手法で書き進められていく。
    読んでて、賢くなったような気になる。
    で、とにかく面白い☆
    わくわくするし、考える。

    下巻も楽しみ!!!

  • 倒叙もの
    文体になれるまで苦労したが面白かった

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著者プロフィール

作家(1916年8月20日~2014年3月12日)。福岡県生まれ。九州帝国法文学部政治学科中退。新聞社勤務の後、1941年12月召集され、以後敗戦まで対馬で兵営生活を送る。敗戦後、福岡で発刊された『文化展望』の編集に携わる傍ら、文筆活動を開始する。46年新日本文学会に入会、以後『近代文学』や記録芸術の会など、さまざまな文学芸術運動に関わる。48年日本共産党に入党、61年以降は関わりがなくなるが、コミュニストとしての立場は生涯変わらなかった。公正・平等な社会の実現を希求し、論理性と律動性とを兼ね備えた文章によって個人の当為を形象化する試みを続けた。1955年から25年の歳月を費やして完成した『神聖喜劇』は、軍隊を日本社会の縮図ととらえ、主人公の青年東堂太郎の精神遍歴の検証を通じて絶望的な状況の中での現実変革の可能性を探った大作で、高い評価を受けている。ほかの小説に『精神の氷点』(1948年)、『天路の奈落』(1984年)、『三位一体の神話』(1992年)、『深淵』(2004年)、批評集に『大西巨人文藝論叢』(立風書房、全2巻)、『大西巨人文選』(みすず書房、全4巻)など。

「2017年 『歴史の総合者として』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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