- Amazon.co.jp ・本 (771ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334736064
感想・レビュー・書評
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昨年初春に放送されたNHKドラマに間に合わなかった…
しかし原作めっちゃ長かったんだな…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少年探偵団
謎のインド人(笑)にはじまるこの物語。
そう、ぼくが子どもの頃ぐらいまでは、こんな風に、世界は妖しくて広くて、偏見に満ちあふれていたんだなぁと。そして、ワクワクがたくさんあった。
で、今は、世界は狭くなり、それなのに混沌として、やっぱり偏見に満ちあふれているという。そして、ワクワクは少なくなった気がします。
それは、ただ単に、自分が年を取ってしまっただけなのかも……。
「怪人二十面相」に比べると、どうしても、2作目はおちるような気がしますが、それでも、子どもにとっては、ジェットコースターのような物語だと思います。
読んでいる途中で修羅場が入って、かなり間をあけてから後半を読んで、後半しかあんまり覚えていないので特にそう思うのかもしれませんが、
「少年探偵団あんまり活躍してないやん!」
前は、二十面相逮捕までの大活躍だった気がするのですが(笑)
妖怪博士
これって、仮面ライダーの元ネタみたいなお話ですねぇ。
蝙蝠男は出てくるし(笑)
そして、ぼくらの仮面ライダー隊……じゃなくて、少年探偵団たちは、大活躍でした。
というか、二十面相の今回の目的は、ただ単に、少年探偵団の子どもたちを怖がらせることだという……。
二十面相……そして、乱歩……。素敵だ(笑)
B・Dバッチや、社会に貢献しようという少年探偵団たちの性格をついた罠には、正直、ドキドキワクワクと感心しました。
そして、洞窟の罠では、
「ご苦労!!」
と言ってあげたいぐらいです。
……なんで、子どもを楽しませるためだけに(笑)そこまで……。
見習わなければなりませんねぇ。
悪魔の紋章
「ワハハハ……、これはおかしい。これは傑作だ。明智君、君は探偵小説を読み過ぎたんだよ。小説家の幻想に慣れすぎたんだよ。如何にも探偵小説にありそうな結論だね。ワハハハ……、実に傑作だ。こいつは愉快だ。ワハハハ……」
この諧謔、これが、乱歩の本質なんだなぁと。
だから、悪者も、正義の味方も、生き生きしています。
以下、ネタバレありです。
http://asobo.littlestar.jp/rin/2005/02/12/%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%AF%E3%80%81%E5%B0%91%E5%B9%B4%E6%8E%A2%E5%81%B5%E5%9B%A3%EF%BC%81%EF%BC%81/ -
読みにくい。
最初の二編は少年探偵団もの。探偵と悪者の構図はアンパンマンとバイキンマンのようで微笑ましい。変装、美意識、血を嫌うが怪人の要素と刷り込まれたのはこれのせいだ疑わない。
何だろうね、天下の大盗賊が子供怖がらせて脅かすって。
後編の悪魔の紋章は好きな作品だったけれど、読み直したらなんだか目が滑る。なぜかしら。なせだか雑に感じる。まあそれも大衆向けの特徴なのだろうけど。
なんか残念。 -
見返し
収録作品
少年探偵団
妖怪博士
悪魔の紋章 -
「少年探偵団」「妖怪博士」「悪魔の紋章」を収録。
いずれも明智小五郎の登場する探偵モノで、前の二編は悪役が
怪人二十面相。
二十面相の方はリライトされた子供向けシリーズで既読でしたが、
大人になって読むと意外に雑な印象で少し残念。
しかし二十面相の常として血は流れないし人も殺さないので、
結構安心して読めます。
(そもそも明智くんや小林少年が死ぬわけがないわけで…)
一転して「悪魔の紋章」は血が踊り肉片の舞うグロッキー展開で、
特に大捕物inお化け屋敷のシーンは一人で阿鼻叫喚しました。
ただ、残念なことに犯人は最初の一行目で分かります。
明智小五郎が主人公の作品で明智以外の私立探偵が出てきた場合、
100%犯人はその人だからです。
(素人の探偵気取りの場合、ただの咬ませ犬の場合も)
そんなわけで、わりと凡庸な昔の探偵小説でした。 -
2009/
2009/
少年探偵団 妖怪博士 悪魔の紋章 -
初めて読んだときから8年がたっていますが今でも内容を鮮明に思い出せるほどの衝撃がありました。彼の作品は小学生の頃から何十作も読んんだけれどもコレが一番好きです。おなかいっぱい「江戸川乱歩」を楽しめるかと思います。明智探偵は僕のあこがれ。