アジアン怪綺 (光文社文庫)

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著者 : 井上雅彦
  • 光文社 (2003年12月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (660ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736125

アジアン怪綺 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今回は「アジアン怪綺」(怪綺と書いて“ゴシック”と読ませるらしい)。近くて遠いアジアを舞台に<高貴なる混沌>を描いた22編を収録。これを読む前に読了していた「カーリーの歌」もまたアジア……インド・カルカッタの混沌が描かれていたが、こうも味わいが違うものか。ライフスタイルでは(昔ほどではないにせよ)欧米寄りと思える日本であっても、「アジアの混沌」はどこかで馴染みやすいものなんだろうか、なんて思ってみたり。

    印象に残った5作品
    ・「ギーワン」町井登志夫……今回は医学ホラー色は控え目。この舞台であの怪物を出してくるか。
    ・「甤(ずい)」朝松健……おなじみ一休もの。クライマックスの描写のおぞましさは全作品一か。
    ・「トンネル」草上仁……これもまたアジアでの出来事。忌まわしい記憶。
    ・「空忘の鉢」高野史緒……考えてみるとソ連はアジアでもあったわけで。
    ・「ふたりの李香蘭」田中文雄……えー、(元)李香蘭さんってまだご存命でしたっけ?
    (以上、収録順)

    表紙及び扉絵の仮面は、漫画家水木しげる氏コレクションによるもの。欲を言えばこの人にも1編描いて欲しかった。

  • アジア・ホラー。ひとくちにアジアといっても、中華風だったりエスニックだったり味わいはいろいろ(料理みたい……)。
    前回に引き続き収録されている浅暮三文「雨」がやっぱり巧い。シンプルなんだけど、切れ味が鋭くて妙に怖い。感服。
    さて、異形コレクションといえば楽しみの一つは、各話につけられた扉絵イラスト。今回はなんと、水木しげるさんの秘蔵コレクション写真。……これだけでもけっこう見る価値あるぞ。気分はすっかりアジアにトリップ。

  • 同じく大好き短編集。お気に入りは、「双つ蝶」、「銀の関節」、「トンネル」、「常羊の山」。「爛れ」は気持ち悪いなぁ(苦笑)。

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