- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334736149
感想・レビュー・書評
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「もしかしたら、人生に恋愛などなくても少しも困らない人もいるだろう。それはそれで構わないし、正直言えば、羨ましいくらいだ。まったくもって恋愛は割に合わない。割に合わないと知っていながら、どういうわけか人はまた、性懲りもなく恋愛に足を踏み入れてしまう。」
裏表紙の言葉に、惹かれました。
自分が自分でないような気がして、でもそれは自分で。
そんな狂気を、私はどうやって操ればいいのだろう…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
珠玉の恋愛アンソロジーです。
豪華な顔ぶれの作家達が、それぞれの感性で描いた物語はどれもがせつなく、それでいて読んでいるものを恋愛に駆り立てる作品集でした。 -
せつないわーーー。初っ端の『焼却炉』からしてすでに切なさMAXでした。恋してるときのあの切なさを味わいたくてこの本を手に取りました。初めて読む作家さんもけっこうあったのですが、一部を除き個人的には満足。『物語が、始まる』『月光の果て』あたりも好きです。唯川恵さんのあとがきの『まったくもって恋愛は割りに合わない〜…』のくだりは全文同意。
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ーーー二回目ーーーーーーー
7/10女流作家、それぞれの個性が出ていて、面白い。
藤堂志津子「グレーの選択」がいつも切なくなる。 -
人気作家たちが終結した恋愛小説アンソロジーです。
はじめて触れる作家さんもいらして、視野が広がりそうです。
私が印象的だったのは、小池真理子さんの「倒錯の庭」と高樹のぶ子さんの「ドン・ジョバンニ」でした。
小池真理子さんは久しぶりに読んだこともあり、引き込まれました。
また、高樹のぶ子さんは、はじめて触れる方だったせいか、新鮮な印象を持ち、引き込まれました。
アンソロジーでも、このアンソロジーは、読んで後悔をしなかった1冊です。 -
いろんな作者の恋の短編集。
中でも川上弘美と、田辺聖子の話がすごく印象的。同じテーマを集まっても作者の文体やこぎみ良さや題材で感じるところは全然違うのだなぁと思いました。
川上弘美が繰り出す独特の世界観にどっぷりはまったのはこの短編集からです。 -
「恋愛小説アンソロジー」とだけあって、その世界のトップランナーの作者たちの話が盛りだくさん。
贅沢な一冊。
中でも、詠美の話は抜群だった。さすが。ほんと天才。この人の話読みおわったら、「センス」ってゆう3文字しか浮かばない。
今回の新発見は川上弘美。
べたべたな感じなのかなと思いきや、スカっとする作品。作者自身、自らの世界観をしっかり作り上げてるんだと思う。そうでなきゃあんなストーリー思いつかないよね。 -
三者三様、十人十色、久々にアンソロを読んだ。作品を読んだだけで、「この人かな?」と分かる自分に感動(笑)タイトルの通り、恋の色々な切なさを綴ってある。淡い恋、情熱ゆえの危険さがもたらす身を削るようなせつなさ…
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いろいろな人の作品が読めてよかった。一人一人個性があって、それぞれの人の作品も読みたくなった。10年前と恋愛とか、結婚とか愛情とかに対する考えは、かなり変わったなーと思う。切なさも少しはわかるようになったかな。
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唯川恵さんが選んだ、10人の女性作家による短編集。江國香織さんの「焼却炉」、林真理子さんの「花を枯らす」、山田詠美さんの「天国の右の手」が良かったです。