銀杏坂 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.07
  • (1)
  • (6)
  • (32)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 103
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736156

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ミステリマガジン1996年12月号:横縞町綺譚、ジャーロ2000年秋号:銀杏坂、ジャーロ2001年冬号:雨月夜、ジャーロ2001年春号:香爐峰の雪、ジャーロ2001年夏号:山上記の4つの連作短編を2001年5月光文社刊。2015年9月光文社文庫化。松尾さんらしい、趣向が面白い、警察小説です。

  • この人の作品は、なんだか懐かしい匂いがする。
    心の琴線に触れて、鼻がつーんとする。

    不思議な世界で、そうして自分にも訪れてほしい世界。


    連作ミステリー…と思って読んでいる間は特に感慨も持たなかった。しかし、全編を貫く大きな謎に思い至る木崎に、ついシンクロしてしまった。

    人は…寂しさや悲しさから生み出すものを、愛しむのだなあ…。

  • 途中までは切なくもほのぼのした感じで読み進めていたけれども、ラストの「山上記」で一気にもやもやっ。
    個人的には最初の「横縞町綺譚」のような感じの連作が良かった。

  • 全体的に漂うセンチメンタルな感じが好き。

    この方の他作品「ハートブレイク・レストラン」のオチが鮮やかだったので、短編連作ミステリーと聞くとどうしてもわくわくしてしまう癖がついてしまった。
    この方の作品は、全体の構成がとても綺麗ですよね。

    木崎の超常現象に対するハードルがどんどん低くなっていって、ラストに結びつくところは鮮やかだったのに、それまでの話の解説をし始めたところはうっとうしかった。そんなんせんでもわかるがな。

    横縞町綺譚は面白かった。
    雨月夜は腑に落ちない。

  • 情緒的な町が背景の連作短編。木崎刑事のちょっとくたびれたキャラが良い。頭がかたすぎず、失礼な若手刑事の言葉にも鷹揚で。幽霊や生霊、念動力などが混ざってくるけど、そこにあるものはあるものとして、現実と折り合いをつけていく。ラストの「山上記」はこれまでの短編をまとめたある種の答え。もどかしく切ない気持ちになる。これまでのことを夢や幻にしてしまうのはどうかと思うし、どっちでも同じっていうのもなんだか「さびしい」。

  • 松尾由美お得意のSF的設定。

  • 最後の収束が、重要なようななくても良かったような・・・。
    ちょっとモヤモヤ。

    ミステリとしては1話目が「おお!」って感じだった。

  • 2005年4月26日読了。

  • 築三十年のアパート・さつき荘には、ひとりの幽霊が住み着いていた。そのアパートの一室で、二百万円のダイヤのブローチが盗まれた!ところが容疑者は全員シロ。犯人は幽霊?中央署の刑事・木崎と吉村は、幽霊に事情聴取をすることになるが…(「横縞町綺譚」)。北陸の古都・香坂市を舞台に繰り広げられる、不可思議で切ない連作ミステリー。 (amazonより抜粋)

    かる~い感じにパラっと読めちゃう感じです。
    ガッツリミステリーとか好きな方には物足りないと思われます。

  • 幽霊、予知、生霊、超能力、といった超常現象の絡むミステリ連作。もちろんその超常現象が「オチでした」というわけではない。そして最終話で明かされるのは……これは言えないな。舞台になっている「香坂」という土地の雰囲気が、とにかく穏やかで良い。連作としての、とても優しい印象のラストも見事。普通だとこのオチには「結局それかい!」とツッコミ入れたいところなんだけど、作風の勝利かな。
    「横縞町綺譚」がかなり見事。なるほどねえ、とひたすら感服。しかしこんな幽霊が出るアパートだったら、住んでもいいかもね。

全17件中 1 - 10件を表示

銀杏坂 (光文社文庫)のその他の作品

銀杏坂 単行本 銀杏坂 松尾由美
銀杏坂 (光文社文庫) Kindle版 銀杏坂 (光文社文庫) 松尾由美

松尾由美の作品

ツイートする