江戸川乱歩全集 第27巻 続・幻影城 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.75
  • (10)
  • (10)
  • (20)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 205
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (707ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736408

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 学習
    心理学
    創作
    資料

  • 評論なんて、くそくらえ!

    まぁ、「くそくらえ!」まで言っちゃうと、ちょっと言い過ぎかもしれないですが。

    でも、本の感想を書く理由って、自分の楽しさを伝えて、その本を誰かに読んでほしいと思うからじゃないですか?
    そういう意味では、乱歩のこの本って、評論としては甘いかもしれないけど、その役割は、達していると思います。

    乱歩、メチャクチャ楽しそうです。

    まあ、この人らしく、膨大な資料を集めてやっているので、ついつい、「評論」とか、「論文」を期待したくなるのかもしれませんが、この本の目的って、結局、世に推理小説を流行らせたいとか、紹介したい……いや、オレは、こんなにおもしろい推理小説をこんなにたくさん読んだぞ~と言うことなんじゃないかと思います。

    しかし、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズや、チェスタートンのブラウン神父が、けっこう昔の作品なのは知っていたけど、クリスティや、アイリッシュの「幻の女」、チャンドラーなんかも、けっこう昔からあったんだなぁと知って、ビックリしました。

    わたし自身は、本格推理ものよりも、ハードボイルドの方が、読みやすいんですけどね。
    でも、これ読んで、ホームズとブラウン神父は、ちょっと読み返したくなってきた。

  • やはり大乱歩。相当な量のミステリーを読み込んでいる。
    というか、戦中戦後の本の状況とかが分かって面白い。

    類別トリック集成も相当研究されている。

    あらためて西洋のミステリーを読んでみたいと思い直す。
    特にチェスタートン、クリスティーは気になる。
    カーもはずせない。

  • 江戸川乱歩が800を超える小説からトリックを類別・集成した本。

    現代になって小道具は変わっても、つきつめて行けばここで出てくるものに集約されると思う。

    叙述トリックや違う時系列を同時に起こっているようにみせるトリックは、含まれていなかった。

  • 2009/
    2009/

  • 再読。
    トリックを考えたくなったので。

    古今東西のトリックが網羅してあり興味深かった。

  •  2009年6月7日購入

     2009年8月20日読了

  • obtnd

  • 面白かった。面白かったのだが「類別トリック集成」をうっかり読んでしまったためにネタバレくらったものがチョコチョコ。また、確かに乱歩先生が本格が大好きであるということはよく分かるのだが、天城一の考え方に賛同している俺からすると、ああ、こういう考え方が乱歩から出ていたために日本のミステリはトリック一本槍になってしまったのかもなぁとか無責任に考えてみた。どこまでも自分の間違いである可能性は高いけど。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江戸川乱歩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×