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- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334736507
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2024年3月20日の朝日新聞
「声」の欄の投稿に目が止まった。
岐阜県の高校生。
タイトルは「昭和の団らん『本物だった?』」。
「僕は、昭和のコミュニティーでどれだけ
気持ちを吐露できたのか、ほとほと疑問に感じている」
その中で永井愛のエッセー「なぜ『ぼかす』?」からの
一文を引用している。
「あの団らんが本物であったならば、
そう簡単に失われはしなかっただろう」
衝撃だった。
「昭和はいい時代だった」という幻想とか嘘とか
願望とか、虚を澄んだ境地で衝いている。
さてその「なぜ『ぼかす』?」はどこに
収録されているのか。
著者の永井愛とこの標題で調べて
本書に辿り着いた。 -
永井愛さんの痛快エッセイ集。
私の大好きな永井愛作品の誕生にまつわるエピソードも多数あって、演劇をしている自分にはたまりません。
中年、という時代の生き方について、永井さんの日々の出来事やお仕事のエピソードから紡がれる文体は明るく笑いたっぷりで、でも時々チクリとして、まさに、愛さんの作品そのもののよう。
全て読みきりなので、ちょっとした時間でも読み返せるのが嬉しい。
元気を出したいときに鞄にしのばせる一冊。 -
さいたま市立中央図書館 所蔵
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