中年まっさかり (光文社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736507

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  • 2024年3月20日の朝日新聞
    「声」の欄の投稿に目が止まった。
    岐阜県の高校生。
    タイトルは「昭和の団らん『本物だった?』」。
    「僕は、昭和のコミュニティーでどれだけ
    気持ちを吐露できたのか、ほとほと疑問に感じている」
    その中で永井愛のエッセー「なぜ『ぼかす』?」からの
    一文を引用している。
    「あの団らんが本物であったならば、
    そう簡単に失われはしなかっただろう」
    衝撃だった。
    「昭和はいい時代だった」という幻想とか嘘とか
    願望とか、虚を澄んだ境地で衝いている。

    さてその「なぜ『ぼかす』?」はどこに
    収録されているのか。
    著者の永井愛とこの標題で調べて
    本書に辿り着いた。

  • 永井愛さんの痛快エッセイ集。
    私の大好きな永井愛作品の誕生にまつわるエピソードも多数あって、演劇をしている自分にはたまりません。
    中年、という時代の生き方について、永井さんの日々の出来事やお仕事のエピソードから紡がれる文体は明るく笑いたっぷりで、でも時々チクリとして、まさに、愛さんの作品そのもののよう。
    全て読みきりなので、ちょっとした時間でも読み返せるのが嬉しい。
    元気を出したいときに鞄にしのばせる一冊。

  • 歳を取ることが怖い人は読め!

  • さいたま市立中央図書館 所蔵

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著者プロフィール

1951年 東京生まれ。桐朋学園大学短期大学部演劇専攻科卒。
1981年 大石静と劇団二兎社を旗揚げ。1991年より二兎社主宰。
第31回紀伊國屋演劇賞個人賞、第1回鶴屋南北戯曲賞、第44回岸田國士戯曲賞、第52回読売文学賞、第1回朝日舞台芸術賞「秋元松代賞」、第65回芸術選奨文部科学大臣賞、第60回毎日芸術賞などを受賞。
主な作品
「時の物置」「パパのデモクラシー」「僕の東京日記」「見よ、飛行機の高く飛べるを」「ら抜きの殺意」「兄帰る」「萩家の三姉妹」「こんにちは、母さん」「日暮町風土記」「新・明暗」「歌わせたい男たち」「片づけたい女たち」「鷗外の怪談」「書く女」「ザ・空気」「ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ」「ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…」「私たちは何も知らない」

「2021年 『鷗外の怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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