海猫宿舎 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736996

感想・レビュー・書評

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  • ほとんどおぼえていない

  • 好きです。
    壊れつつある環境のせいで静養が必要な少年たちの出会う不思議なお話。
    海辺の療養宿舎、森の緑や海の青、海猫の鳴き声がありありと浮かびます。
    少年たちも悩みながら成長していくのもいいです。パスカル先生も素敵。見えたり見えなかったりするイヴン船長も良かったです。

  • 子供の受験に際し保護者控室(図書室)にて拝借し読了。
    久しぶりに長野まゆみさんを読んだ。独特の世界観(ゆったりとしていて透明で切なくて壊れやすくて…)に浸りながら。もうすでに亡くなっている人たちが、優しく見守ってくれている、という描写に温かさを感じる。

  • 儚くて、でも綺麗で爽やかな話し。子供たちの無邪気さに癒される。
    ユンクとリリン、歩みよれてよかった。
    何が公平かは本当に難しい。理解しあって、歩みよることが大切なんですね。
    ネリもアッピもイッパもとにかく皆かわいい。

  • 海辺で療養する少年達と、新しい先生の出会い。紫外線に汚染された世界、灯台で食べるマフィン、そして少年達の揺れる心。

    ****

    療養する体の弱い少年達の描写が繊細。めぐる季節と共に、錯綜する少年達の思いはいじらしい。

  • 映像で見たい。実写でも、アニメーションでもいい。閉じ込めて残しおきたくなる絵に満ちたお話。

  • ちょっと不気味でとってもかわいい。ネリのその後が気になる。

  • 海のそばにある「海猫宿舎」は、体が弱く都会では暮らしていけない少年達の療養施設であり、そこに、新しい先生が赴任する。
    そこでの日常がゆるりゆるりと描かれている。

    みんな病弱で儚い。
    物語でゆったりと流れる時間が愛おしくなるような一冊である。

  • 文庫化、いつの間にかしていた。
    世界観は「学校ともだち」と一緒だと思う。
    やさしく肩の力を抜いて読める話。タイトルが好き。単行本のときの、紫が基調の装丁もきれいだった。しずかな語り口にあってると思う。
    文庫の装丁も可愛いんだけれど、これはどっちかというと、「宇宙百貨活劇」あたりに似合いそう。

  • 成長するっていいなあと思った話

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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