ぶたぶた日記(ダイアリ-) (光文社文庫 や 24-2)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334737290

感想・レビュー・書評

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  • 見た目はぶたのぬいぐるみ、頭脳は大人、その名は山崎ぶたぶたさん。

    その愛らしい姿を想像してニヤニヤしてしまう。
    本作は、人生にちょっと躓いてしまった人達に、ちょっと前向きな力を与える物語。
    山崎ぶたぶたさんは、その姿で皆を癒しているだけかと思っていたら、皆をちゃんと受け止めていたのだ。

  • 義母の代理としてエッセイ教室に現れたのは何とブタのぬいぐるみ!?
    しかも”彼”の提出する課題エッセイの出来栄えときたら!
    エッセイ教室の講師と5人の生徒それぞれが見た”ぶたぶた”とのやり取りと彼の書いたエッセイが楽しめる構成がニクイ。ほんわか読み進めていたらラストのビターさにやられた。”普通”に考えたら彼の遭う災難は想像できて当然。それでも”彼”が幸せに暮らせるよう心から祈ろう。これからも”彼”の活躍を読み進められるように。

  • とうとう出合ってしまった!
    もう10年以上にもなるシリーズものらしいのに、
    どうして今まで読んでなかったんだろう、と
    思うくらい、好み。かわいい!大好き。
    通勤電車の中で、何度も「うふふ」と微笑んでしまった。

    ビーズの点目、突き出た鼻、おみくじしばりのしっぽ。
    とっても可愛い容姿なのに、渋いおじさんの声と、
    大人の分別をもつ、桜色のぶたぶたさん。
    私が昔から持っている手乗りサイズのぶたのぬいぐるみと
    被ってしまって、妙に親近感が沸く。

    こんなにもファンタジーな設定で、登場人物たちがすんなりと
    ぶたぶたさんを受け入れてしまっていたら、
    たぶんここまで好きならなかった。
    みんなぶたぶたさんに戸惑い、突っ込み、不思議がる。
    その反応が自然なので、違和感が無い。
    読んでいて突っ込みたいところや、どうなってるの?
    というところをちゃんと登場人物も突っ込んでくれて、
    疑問に思ってくれるから、ファンタジーな設定にもついていける。
    筆者の上手さだな、と思った。

    それに、最後の「今までで一番こわかったこと」にも上手さを感じた。
    この回は、ぶたぶたさんのエッセイを読み上げるのではなく、
    背をぶたぶたさんの大きさまで縮めさせて、
    ぶたぶたさんを疑似体験させている。
    そうすることで、ぶたぶたさんの不安や怖さをより鮮明に伝えることに成功している。
    そして、それがしっかりと伝わっているからこそ、その怖さがあってもなお、
    人の優しさを見つめて信じるぶたぶたさんの強さとやさしさが引き立っている。

    シリーズ、読破しようと思う。

    2012-8

  • よくある話といえばよくある話なんだけれど、
    なんだか癒される。
    読了後なんだかほっこりしている。
    また読みたくなる。

    それが、ぶたぶたさんの魅力。

    会ってみたい!
    愚痴を聞いてほしいな。。

  • 【再読】連作短編集/ヒューマンファンタジー/見た目は愛らしいぶたのぬいぐるみ、中身は心優しき中年男性(妻子あり)/今回のぶたぶたさんはカルチャースクールのエッセイ講座受講者/さっくりほっこり/今回の舞台はカルチャースクールのエッセイ講座/わたしもぶたぶたさんとお知り合いになりたい/

  •  エッセイ教室にやってきたピンクのブタのぬいぐるみ。彼と出会ったことで、みんながそれぞれの悩みを少し乗り越えていく、ほっこりした連作短編集。読むほどに、ぶたぶたさんのことが知りたくなります。ぶたぶたシリーズ、読むぞ~!

  • ぶたぶたさんは、謎だけど、、、ほのぼの系で好きな本です。

  • 山崎ぶたぶた。ピンクのかわいいぶたのぬいぐるみ。だが、中身は中年男性。歩くし、しゃべるし、飲むし(ビールとか!)、食べるし(焼き芋とか!)、奥さんや子供もいるし!!ありえな~い!けど、あるのなら、ぜひ会いたい!!と、思ってしまう。やはり、とても人気なようで、シリーズ化され、たくさんの本が出版されている。タイトルも『刑事ぶたぶた』(えっ!け、刑事)『ぶたぶたと秘密のアップルパイ』(む~、イイィ~!)他、興味津々。今更だけど、出会えてよかった一冊です。

  • ぶたのぬいぐるみが生命をもったら...

    見かけはかわいい、ぶたのぬいぐるみだが中身は知恵も分別も人一倍ある中年男性「山崎ぶたぶた」さん。
    義母の代理でカルチャースクールのエッセイ講座に通う事になった、ぶたぶたさんヽ(゚◇゚ )ノ

    その、ぶたぶたさんがエッセイ講座の仲間の生徒たちの人生に温かな波紋を広げていく...

    そして、ぶたぶたさんが関わる事で幸せにな気持ちになっていきます。

    くすっと笑えて、静かな感動が残る作品です。

  • 癒されました(笑)
    ぶたぶたさん、私も会いたいなぁ。

    この作品、設定ももちろん面白いんですが、登場人物達がいい味を出してると思います。キャラ立ちするような超個性的な人物はぶたぶた以外いないけれど、それでも無個性にはなっていなくて、いいかんじだなぁと思いました。

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著者プロフィール

一九六四年、埼玉県生まれ。八五年、矢崎麗夜名義で星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞し、八九年『ありのままなら純情ボーイ』で作家デビュー。主な著書に「ぶたぶた」シリーズ、「食堂つばめ」シリーズ、「NNNからの使者」シリーズ、『あなたのための時空のはざま』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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