江戸川乱歩全集 第2巻 パノラマ島綺譚 (光文社文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (763ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334737337

感想・レビュー・書評

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  • 久々の乱歩。
    闇に蠢くがかなり衝撃的。
    ただ少しだけ小難しく、長いこと読んでると飽きてくる。
    しかし乱歩の世界は不思議だなぁ。
    耽美と言うよりもメルヘンな気がする。

  • 連載小説は未完や話の風味がいきなり変わる事が多くこの人も例外ではないんだね

  • 乱歩は女性の名前に「千代」と含めるのが好きなのだろうか?
    そんな事はともあれ、分厚さの3分の1が注釈なのに思った以上に読むのに時間が掛かった。
    表題の「パノラマ島綺譚」は丸尾末広の漫画と比較するために読んでみたが、原作の目くるめく幻想描写もさることながら、漫画の方も最高のコラボだった事を再認識した。
    「一寸法師」は怪奇物だと思っていたら明智探偵のミステリー。作者本人もあとがきなどに書いている通り、奇抜なだけでミステリーとしては難で面白くなかった。

  • 2017年6月18日に紹介されました!

  • 「闇に蠢く」
    「空気男」
    「パノラマ島奇譚」
    「一寸法師」

    まず「闇に蠢く」について。これは恐ろしく不気味な話だ。「え、そんな展開!?」と、序盤と終盤の差が激しい。野崎三郎という画家と、その友人が怪しい男を追って洞窟に閉じ込められるところから、すさまじい方向に話が進む。飢えの描写。乱歩は飢えがどういう状態なのかを具体的に知っているかのよう。胃がねじ切れんばかりに痛くなるというのは本当だろうか。飢えのあまり、人間の腐乱した死体に食らいつく場面があるが、食中毒にならないのだろうか。

    「空気男」は感想なし。
    「パノラマ島奇譚」は自分にそっくりな金持ちの男(双子のように似ている)になりすまし、そのお金を使って「理想の世界」を実現させようとした、人見という男が主人公。瓜二つとはいえ、そんな程度で周囲を欺けるとは思わないが、それをいうとおしまい。映画の『FACE OFF』などもそうだが。人見は、死んだそっくりさん(菰田)が実は生きていてお墓から出てくる、というのを偽装するのだが、菰田が墓の下に埋められてから10日ほど。それで生き返ったなんてよく通用したものだ。
    「闇に蠢く」でも墓場のシーンがあったが、このころは土葬がメインだったのか?


    「一寸法師」は全集②では唯一の明智小五郎もの。不気味は一寸法師が東京の街で悪事を働く。小林という人物が進行役。彼なりに推理をし、次々と容疑者が浮かんでは消え、また浮かんで・・・という感じでうまく部隊を回す。
    しべての満足者(五体満足)のものを呪うという一寸法師が少し可哀そうな気がした。

  • メモ…闇に蠢く、湖畔亭事件、空気男、パノラマ島奇譚、一寸法師

  • 闇に蠢くが自分の中ではあまりにも衝撃的で、パノラマ島綺譚ですら霞んだ。
    傑作選しか読んだことのなかった私には、あまりにも衝撃的で、かつ魅力的な作品だった。乱歩の作品には狂うべくして狂う人間ばかりが出てくるけれど、その中でも振り切れ方が尋常じゃない。人は極限状態に身を置かれると、こうも箍が外れてしまうのか。

  • 乱歩が読みたくて借りてきたけれどあまりにも分厚すぎて、一度に読むと少々つらいものがあった。同シリーズの『孤島の鬼』と『陰獣』も借りてきたがとてもじゃないが今の精神状態では読めないので返却。乱歩は一気に読むものではないな…

  • 5作とも大正15年開始で初めての長篇小説含む、と。どれもめくるめく気持ち悪さで好きだけど、<パノラマ島綺譚>は「余りに独りよがりな夢に過ぎた」とある通り確かに濃くてしつこくてそれが良い。とても好き。<空気男>がこれからってとこで掲載誌廃刊と共に途中までなのが!<一寸法師>は素人探偵明智君もの。探偵役がいると読者は解決待ちつつ気楽に一喜一憂できて楽ね…と思うけど、でも<湖畔亭事件>の方が好み。 5篇とも悪趣味さ満載な本編(もちろん褒め言葉)からの自作解説の言い訳がましさも良い味だなぁと。

  • 「一寸法師」
    小学生の頃読んだ様な気がしていたが、途中まで読んで、思い出した。それだけ、大乱歩の不気味な描写が頭から離れなかったということかと思う。
    「パノラマ島奇譚」
    これも、描きようによってはたいそう美しいはずの島の風景が、おどろおどろしくかいてあり、グロテスクな仕上がりに。その表現力に敬意を感じる。

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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