江戸川乱歩全集 第2巻 パノラマ島綺譚 (光文社文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (763ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334737337

感想・レビュー・書評

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  • これぞ大衆小説!俗物の普遍性、エンターテイメントとは結局これだろっていう気迫を感じる。パノラマ島は舞台で見たかった

  •  引越しの果てに捨ててしまった江戸川乱歩全集。その中で最初に出会い、衝撃を受けた本。およそ小学生が読む本ではなかった。しばらくの間、死肉を自分の指で触った感触がぬぐえないで怖かったのを覚えている。
     おどろおどろしていたのは江戸川乱歩共通か。押し絵と旅する男、などは好きだった。おませな小・中学生だった。
     当時の表紙は現在のように淡々としておらず、たいへん、奇妙でありながら、どうしても手に取りたくなる不思議な魔力があった。数十年後、古書店で1冊探し当てた。思いのほか高くなかったのは文庫だったせいと思う。春陽文庫、高塚省吾氏装丁である。タイトルは「屋根裏の散歩者」
     この書庫の表紙画がいつが自分の本であらわせたら…(特に愛蔵本は)いいのだが、と思う。

  • 海底トンネルの描写はすごく好き。
    でも当時不評だったのも何となくわかるw

  • 『闇に囁く』

    『湖畔亭事件』
    療養のために湖畔亭にやってきた「私」。昔からレンズにとりつかれ他人の行動を覗き見る事を趣味としてきた。脱衣場に仕掛けを施し様々な人々を観察していたが、ある夜女が何者かに殺害される場面を目撃する。同じく湖畔亭に宿泊する河野と現場で血痕を発見する。事件当夜から失踪した芸者・長吉。風呂炊きの三造。早朝慌ただしく消えたトランクをもった二人組の客。長吉と河野の関係。

    『空気男』
    ある宿で知り合った北村五郎と柴野金十。探偵小説好き同士話が合い親しくなる二人。様々な遊びをしていたが、それぞれに問題を出し解いていく遊びから探偵小説を書くようになっていく二人。互いに作品を交換するなど遊びながら仕事をしていたが、ある日柴野が北村が以前話したトリックを自分で考えたと北村に紹介する。柴野の記憶力低下をモデルに北村が書いた「空気男」。「空気男」の挿し絵を描く河口の家に侵入した謎の人物。
    途中で終了した作品。


    『パノラマ島奇談』
    自らの妄想を実現しようと望む小説家・人見広介。大学時代の同級生・菰田源三郎の死を聞くと、富豪であり自分と瓜二つの源三郎との入れ替わりを計画する。自らを自殺として存在を消し、墓場からよみがえった源三郎を演じる。建設のはじまった人見の王国。ただ一人の脅威・源三郎の妻・千代子。千代子の殺害。安泰となったと思われた彼を訪れた探偵・北見小五郎。

    『一寸法師』

  • ・闇に蠢く
    ・湖畔亭事件
    ・空気男
    ・パノラマ島綺譚
    ・一寸法師…明智

  • ・パノラマ島綺譚
    素晴らしく美しい狂気と芸術の話。
    とにかく、美しいの一言です。

  • 乱歩最高ーーー(*´∀`*)

  • 2009/
    2009/

    闇に蠢く. 湖畔亭事件. 空気男. パノラマ島綺譚. 一寸法師. 私と乱歩 大林宣彦著

  • 紛失…

  • パノラマ島の描写が凄まじい。びっくりした。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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