死んでも治らない (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 225
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738143

感想・レビュー・書評

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  • ユーモアミステリーかと思ったら、全然違う。おバカな犯人のおバカな事件は笑える。でも根底に流れるものが悲痛でやるせなくてどうしようも無いのです。泣きたいけど、目の前に起こっていることがあんまりくだらなくて笑うしかない。そんな感じ。

    • akehideさん
      どんなのか読んで見たくなりますね(^^)。
      どんなのか読んで見たくなりますね(^^)。
      2012/04/03
  • 元警官の大道寺圭は、退職後に犯罪者のまぬけなエピソードをつづった本「死んでも治らない」を発表した。
    ところが、それがきっかけでまぬけな犯罪者たちにつきまとわれることになり・・・。

    現在作家の大道寺圭の活躍を描いた5つの独立した短編の間に、彼が刑事として最後に関わった事件の記録が差しはさまれ、2つのパートが交互に綴られていくという構成になっています。
    ラストまで読むとこの2つのパートが密接なつながりを持つことが明らかになり、施された趣向にハッとさせられます。

    軽いコミカルなタッチや三枚目で憎めない大道寺のキャラのおかげでのんきな気持ちで読み進めていくと、人間の底知れぬ「悪」との遭遇にギョッとさせられ、毒まんじゅうを知らぬ間にたくさん食べたような気持になりました。

    仕掛けた謎の設定と物語の切れ味のうまさには脱帽ものです。
    やっぱやめられないな~、若竹七海さんは‼

  • 一気読みしないとわからなかったかも。いつか読み直したい。

  • 元警察官の大道寺圭は警察官時代に出会ったおバカな犯罪者達の事を書いた本を出版し、それがもとで様々な事件に巻き込まれる。

    犯罪を犯す人間は頭がいい…というイメージがつきまとうが、現実にはおバカな犯人も多いのかもしれない。

    それぞれの短編はコミカルで面白いのだけど、彼の警察を辞めるきっかけとなった「最後の事件」が細切れになって各話の間に書かれている。そして、最後の事件と今起こっている事件の関連性が少しだけある…という構成も面白い。

  • 間抜けな犯罪者を笑う話かと思っていたら、かなりブラックな感じでした。話が現在・過去と交互に続いていくので、何度か行ったり戻ったりしてしまいました。
    後味がいいような悪いような…。読後、ちょっと重くなる感じですね。

  • 大道寺圭が警官だった時と警官を辞めた後の話が交互に。 
    ちょっと理解出来なくて、最後まで来て又最初から読み返してしまいました。ユーモア小説ぽいが大道寺圭の心は哀しい。

  • もの凄い久しぶりに若竹さんの本を読みました。
    「あ~若竹さんはこんな感じだった」と思いだしました。
    コージーミステリーとしてユーモアには包んでいますが、毒も含まれてます。
    人の悪意を書くのが、とにかく上手い人なので、かなり癖もあります。
    けど、そんなところが病みつきにさせる要因なんですよね。

    この本は元警察官の大道寺がまだ警察にいるときの話と、辞めてからの話が交互に書かれます。
    文庫本だし、表紙の絵も可愛いので、さらっと読めそうかなぁと思っていたら、工夫に満ち溢れていて丁寧に書かれているなぁという印象の本でした。
    大道寺は警察を辞めてから「間抜けな犯罪者」を本にしているんですが、その具体例が笑えます。

  • 4
    上手いなあ。
    展開が駆け足気味なのが少し気になるが、読み終えた時にまずまず腑に落ちてるんだから許容範囲かな。

  • 自分が気に入ったのはその本の作りというか構成というか。フリーライターの女性が亡くなった事件を最後の事件として真相を捜査しながら、警察を辞めた後に本を出版して犯罪者に巻き込まれ・・という短編が挟まる。短編を読むうちに殺人事件の真相も徐々に明らかに・・という。
    こういう話の持っていきかたが非常に上手な作家さんですね。
    最後の毒のある終わり方もなかなかにいい感じ。
    少しずつ読むよりも一気に読んでしまいたいそんな一冊。

  • 元警察官で作家の大道寺の周りに集まるおバカな犯罪者達。 
    連作短編集で、サクサク読めます。 読みやすい文章にブラックさが加わって、いい味出してます。 

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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