神様からひと言 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 811
  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738426

作品紹介・あらすじ

大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 読書仲間からお借りした1冊。
    さらっと読める、なんとも痛快・爽快な物語でした。

    主人公は、失恋したての元マーケター・佐倉凉平。

    彼がとある社内でのトバッチリから、リストラ予備軍でもある、
    社内のクレーム処理係に飛ばされてから、物語が始まります。

    その係、どうしようもない連中ばかりかと思いきや、、
    うだつの上がらない先輩が、実は凄腕の処理係だったりも。

    クレームに対する対応も様々で、脅したり、なだめたり、
    そして、平謝りしたりと、、時々でいろいろ変わるのもまた興味深く。

    人の心を動かすには、、そんな視点で読んでも面白いです。

    ラスト、流行に敏感で、会社を“カイゼン”しようとしている副社長が、
    実は○○だったりとか、、なかなかのドンデン返しも楽しかったです。

    創業社長はひとかどの人物のようですが、
    周辺のアレな一族が、なんとも身をつまされます。

    凉平、最終的には会社を辞めるのですが、
    失ったものも、得たものも、それぞれにあります。

    人との距離感、なかなかに難しいなぁ、なんて風にも感じました。

  • 篠崎みたいなの好きなんだよな。こう生きたいのかも。

  • 大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。


    色んなキャラの人達が登場して、
    すごく楽しかった♪

    ドラマにすると面白そうな展開&内容で
    (ドラマが中止になって残念…)

    最後まですいすい読めた。

  • お客様相談室でのドタバタ!お客様の声は、神様のひとこと。根幹が解決しないと終わりがない。神様はいつも見ている。何事も真っ直ぐな心でね。

  • 「お客様相談室」を取り扱った珍しい小説。

    NHKでドラマ化されるも、主役の不祥事で放送されず。

  • 本当に大切なものなんて実はそんなにないのかもしれない。そして、それは大袈裟なものじゃなくてささやかなものなのかもしれない。凉平にとってはリンコ、リンコにとっては凉平からせしめたエアフォース・ジャケット。熱いものを持ちながらどうしたらいいのかわからず、漏電してるみたいなふたり。

    〝今の自分じゃない本当の自分なんて、いまのここじゃない本当の居場所なんて、探す必要はどこにもないことに気づいていなかったんだ〝

    若い時分ならわかるけど、実は年を取っても自分をかいかぶるのは変わらないな。だから肩書きなんてものにぶら下がるんだよな。そんなことに精を出す前にやるべきこと、やれることはたくさんあるのに。

    神様のひと言はシンプルでわかりやすい。
    「見つけたものは、拾うべきだね」
    「拾ったものは、離さないこと」
    オイラは大切なものを手に入れられたら、絶対に手を離しちゃダメなんだ、と理解した。もちろんそれは、肩書きなんかじゃない。

  • 201708/ちょっとバタバタした印象があったけど、テンポ良く引き込まれました。ドラマ化しそうな。
    仕事って、内容よりも周りの人で変わる。昔交渉のお仕事をしていたのを思い出しました。

  • 読み終わった翌日、不思議と心が軽くなっているのに気が付きました。
    主人公は、転職先のブラック企業で奮闘するサラリーマン。
    同じく会社員として働く立場から共感できる部分がありつつ、ずっと、根底にある「あなたは、何のために、どこを向いて働いているの?」という問いかけを感じていました。

    会社で嫌な人がいても、大変なことがあっても、人は簡単に会社を辞めたりしない。なぜか。
    それは、会社に人質を取られているからではないか、というのです。妻子を養わなくてはいけない、とか、家賃を払わなくてはいけない、とか、辞めない理由は人それぞれ。
    とても後ろ向きながら現実的にはそんなものかもしれません。

    それが、物語が進むにつれて、ちょっと風向きが変わってくるのです。

    主人公である涼平が配属されたのは、お客様相談室。
    実情は、クレーム担当どころか、苦情もみ消し係。
    でっち上げの苦情を言う人もいる一方で、真摯に意見をくれる人もいる。その声を聞かずして、存続できる会社はないんじゃないでしょうかね。
    自分がどこを向いて働いているのかを忘れてしまった先にあるのは、崩壊なんだと思います。何事も。
    決して周りの目を気にして従うのがいいとは思わないけど、受けた恩は返す、ベストを追い求める、相手の声をしっかり受け止める、そんな働き方ができたら素敵です。
    あまりに職人気質で若干抵抗があるものの、げんこつ亭のようなお店があったら行ってみたい。食べ物は、作り手の想いが伝わりますよね。

    それから大好きなのは、涼平と篠崎の絡み。
    じとっとした涼平の視線と、常に軽快な篠崎のやり取りはユーモアたっぷりで見ていてすごく楽しい。
    篠崎について深く語られることはなかったものの、彼の人生にも興味があります。いつか、第二弾として彼の物語を読める日を楽しみに待ってます。

    ずっと読みたかった作家さんだったので、読めて大満足です。

  • ドタバタの臨場感はなかなか。ほどほどにしんみり。

  • 大事なことって、具体的に動かないと気付かないものだと、改めて感じた本でした!

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著者プロフィール

1956年埼玉県生まれ。広告制作会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞、16年『海の見える理髪店』で直木賞を受賞。『砂の王国』『花のさくら通り』『ストロベリーライフ』『海馬の尻尾』『極小農園日記』など著作多数。

「2018年 『金魚姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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