赫い月照 (光文社文庫)

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  • 光文社
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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (913ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738754

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  • 三部作の完結編。現実と創作とが渾然一体になり、現実と創作の境界線が分からなくなるようなミステリー小説。

    まずは900ページ近くのボリュームに圧倒され、創作の中で語られる雪御所圭子の驚くべき過去、実際に起きた猟奇連続殺人事件、少しずつ綴られる超越推理小説『赫い月照』とともに進行していく物語の中の猟奇連続殺人事件という構成に頭の中が、数々の殺人鬼に侵食されるようだった。日本人作家で、ここまでシリアル・キラーにこだわり描いた小説にお目に掛かったことは無い。

    三部作の完結編であるが、最初の『未明の悪夢』が非常に面白く、気になっていた作家であったが、何しろ寡作ゆえ、殆んど著作を本屋で目にすることが無く、先日、古本屋で第2作の『恋霊館事件』と本作を見付けて、完読することが出来た。

    それにしても、不思議な作風の作家である。

  • かなりの問題作、意欲作であることは確かだと思う。現実を歪ませて、浮遊した感じが不思議だった。ただいかんせん生理的嫌悪感が勝って後味が悪かった。

  • 三部作のラストです。神戸の震災、児童連続殺傷事件が軸になっています。特に後者の分析は可能性のある一説として、素人にでもわかりやすく解説されていると思います。
    かなり重厚な作品なので読むには少し体力が必要です。
    またこの話には作中作があり、個人的にかなり面白かった。単体で読みたいくらいでした。
    しかし本作は良くも悪くも問題作です。何故作者はああいう終わり方にしたのでしょうか…
    ちなみに、この三部作は時間軸と登場人物たちは繋がっていますが、それぞれの作品でカラーがかなり違います。全部読んだ印象だと、一冊ずつ別の作品として出しても良かったような気もします。

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