ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 481
レビュー : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334739058

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりのぶたぶたさん。今回は"食卓"がテーマですが
    ぶたぶたさんはなんといっぱしの料理人となっての登場です。

    しかしながらぶたぶたさんはやっぱり不思議なお人。(人~??...笑)

    4つのお話の中で、小学生と幼稚園生のお父さんだったぶたぶたさんが
    一気に年頃の娘の父親になっており、しかもその娘さんは
    もう嫁がれてしまっているのです。飛躍し過ぎ。(笑)

    だけどおかげで
    こんなぶたぶたさんのような家族がどうして成立したのかという
    真相が明らかにもなりました。^^

  • あいかわらず素敵な、
    しかも今回はさらにしみじみと、
    胸が痛くなるような切ない温かさを滲ませた、ぶたぶたさん♪

    チャーハン、あさりの酒蒸し、キャラメルソースのガレット、
    よりどりみどりのトッピングを添えたかき氷、と
    食いしん坊にはあまりにも魅力的な、ぶたぶたさん手作りの料理やお菓子が
    誰かの思い出の扉を開いたり、
    踏み出せなかった一歩を踏み出させたり
    「変わっていく自分」を受け入れる余裕をくれたり
    心にわだかまっていた後悔をやわらかく解いたり。

    「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」どころか
    「パンがあってもお菓子を食べたい」私の琴線に触れたのが
    ぶたぶたさんの作るキャラメルソースのガレットを口にした美澄さんの描写で、

    初めて食べたのに、思い出の中の味。。。
    華やかなハリウッド映画に影響を受けた古き良き少女マンガや
    『赤毛のアン』・『少女パレアナ』・『若草物語』・『小公女』などの
    外国の少女小説の中に出てきて、どんな味かと想像をふくらませていた味

    という文章に、憧れと懐かしさを包み込んだ甘さが本当に口の中に広がって
    お嫁にいく近所のお姉さんから貰い受けた
    『赤毛のアン』シリーズの10冊が宝物だった少女時代に
    一瞬でタイプスリップしたかのようでした。

    4つめのお話では、ほぼ20年ぶりに再会するぶたぶたさんは
    色褪せ、毛羽立っていて、
    独立したふたりの娘さんとの経緯も明かされて切なさがこみ上げるけれど
    その切なさの中には
    変わっていくものも、変わらないものも、変われないものも
    おおらかに受け止める温かさがしっかりと存在していて、
    小さいけれど、実は大きなぶたぶたさんに、想いはどんどん募るのでした♪

  • フォローしている方の本棚で見つけた「ぶたぶた」シリーズ。
    どこから読んでも大丈夫という言葉も見かけたので、古本屋で見つけたこちらをさっそく購入。
    ぶたぶたさんの作る料理が、出会った人たちの心を解きほぐしていく短篇が4編収録されている。

    うーん。
    ぶたぶたさんの生態がすごく気になってページを繰る手が止まらない(笑
    いったい、仕組みはどうなってるんだろうか。
    バレーボールぐらいの大きさの、桃色のぶたのぬいぐるみ。それが「ぶたぶたさん」こと山崎ぶたぶた。しかも中身は中年男性だそうで(笑
    手触りの良さそうなぬいぐるみ。(モデルは実在するぬいぐるみのようです)
    ぎゅーっとしたいけど、それってセクハラになっちゃうのかな?(笑
    ぶたぶたさんの口調は見た目同様、とても柔らかで優しそう。
    ぶたぶたさんが動くさまを見ているだけで癒されてしまうのに、つぶらなビーズの目で見つめられたら、悩みもすんなり打ち明けてしまう気持ち、わかるなぁ。
    悩みって人に打ち明けたら、ラクになるものね。

    それから出てくる料理のおいしそうな描写にお腹の虫も良い反応を示す。
    おいしそうな料理は、須らく人の心を温かな気持ちにさせてくれるなぁ、と再確認。
    読んでいると本当にお腹が減ってくる(食べたくなっちゃう)から、空腹のときに読むのは危険な本だけど、でもやめられない。

    どうやら、私もぶたぶたさんのとりこになってしまったらしい。
    他のシリーズもきっと、ぶたぶたさんの中身のように、とても素敵でふわふわした時間が詰まっているはず。

    • まろんさん
      わーい!永遠ニ馨ルさんも、ついにぶたぶたさんデビューされたんですね♪
      しかも気に入っていただけたみたいで、ぶたぶたさんを愛する仲間が増えて、...
      わーい!永遠ニ馨ルさんも、ついにぶたぶたさんデビューされたんですね♪
      しかも気に入っていただけたみたいで、ぶたぶたさんを愛する仲間が増えて、うれしいです。

      愛らしい姿と、渋い声と、分別ある態度のギャップが素敵なぶたぶたさん。
      何冊か買いだめした中に、この『ぶたぶたの食卓』もあるので
      私も3冊目は、この本を読もうかな♪
      2012/07/28
    • 永遠ニ馨ルさん
      遅ればせながら、ぶたぶたさんデビューです(笑
      まろんさんのおっしゃるとおり、
      愛らしい姿に反する分別ある態度のギャップが素敵なんですよね。
      ...
      遅ればせながら、ぶたぶたさんデビューです(笑
      まろんさんのおっしゃるとおり、
      愛らしい姿に反する分別ある態度のギャップが素敵なんですよね。
      深追いせず、さりとて決して逃げたりしない…
      ある意味理想的な男性像です(笑

      ぜひぜひこちら、読んでください♪
      あっ、料理の描写がとてもおいしそうですから、
      空腹時を避ける、もしくは何かつまめるものをご準備の上でお読みくださいね。
      2012/07/28
  • ★3ですが、3.5です。
    どの話の主人公も、一歩間違えば自分がその立場(病気とか失業とか)になってもおかしくない。
    ぬいぐるみが…というのはありえないけれど、それ以外は結構身近な問題だった。

  • これって何なんでしょうって話し。山崎ぶたぶたさんというぬいぐるみが(生きている)主人公。とても料理が得意です。
    シリーズ化されているみたいだけど始めて読みました。今回は四編の全く違った話し。ぶたぶたさんの料理が落ち込んだ人、悩みを持った人を助けそして癒しています。
    とても優しい話しでした。「ここにいてくれる人」が一番良かった。

  • ぶたぶたシリーズに毎度癒されてます(*^^*) 図書館には置いてないし、近所の古本屋が立て続けに二軒無くなり、シリーズ読破はかなり厳しい状況になってきましたが、新本買ってでも頑張りますよ〜(^^)♪今回は料理の話中心(^q^) ぶたぶたさんって本当に何でも出来て羨ましい!

    • NAUGHTYさん
      ふむふむ確かにあの二軒の古本屋さんが無くなったのは悲しいね
      (;_;)
      ぶたぶたさん、なんか楽しそうですね。ファンタジーなんですか?読む...
      ふむふむ確かにあの二軒の古本屋さんが無くなったのは悲しいね
      (;_;)
      ぶたぶたさん、なんか楽しそうですね。ファンタジーなんですか?読むだけでお腹膨れたりして(^○^)
      新本で読破期待します
      2013/03/11
    • tonpeiさん
      只今、新本にてぶたぶたさん布教活動中です(^o^)/
      只今、新本にてぶたぶたさん布教活動中です(^o^)/
      2013/03/11
    • NAUGHTYさん
      NAUGHTYにもそのうち布教してください(~o~)
      NAUGHTYにもそのうち布教してください(~o~)
      2013/03/11
  • ぶたぶたの作る、大切な思い出にまつわる料理。どれも優しさにあふれていて心が温まります。

  • 電車の中でウルウルして、涙をこらえるのに辛かった章がある。
    「ここにいてくれる人」。
    主人公の状態はまるで自分の生き写し。
    「好きだったものをなんとも思わなくなった自分。」
    病にかかったマスターがいうこの台詞、痛いほどわかる。
    なんとも思わなくなったのではなく、それが恐怖の対象になった自分。
    でも、それに触れた時、私も本の中の人と同様に泣いた。
    他にもぶたぶたさんの言葉は私に、ぐさりと刺さる。
    でも、痛い刺さり方ではなく、「だから、よいんだよ」って、いーこいーこされてる感覚。

    とっても救われた作品でした。

  • 疲れてたのか、全編泣きながら読んでしまった。卵チャーハンもガレットもおいしそうなのに、また読んだら泣きそうなので、落ち着くまで再読出来そうにないな。

  • 初めて手に取った「ぶたぶたさんシリーズ」。
    ぬいぐるみのぶたさんです。
    歩くし、話すし、食べるし、なんでもできるぶたさんです。
    登場人物は、初めてぶたぶたさんを見たときは、驚き、
    目を疑い、動きを観察する。
    第3話の鬱病の患者さんが、動くぶたぶたさんを見たとたん
    自分の病状が悪化したと驚き逃げ帰る。←のように、この本の設定は
    本当に現実の日常で、そこにぬいぐるのぶたさんなのです。
    そして心に傷を持った登場人物は次第に、ぶたぶたさんに癒されていく。

    なんでしょうかね、この本の優しさと暖かさは!
    読んでいると、こっちまで癒されていくこの感じ!
    ぶたぶたさん大好きです。この本好きです。

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著者プロフィール

埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー。「ぶたぶた」シリーズなど著作多数。

「2017年 『繕い屋 月のチーズとお菓子の家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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