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- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334739058
感想・レビュー・書評
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ぶたぶたさん二冊目♪
今回はぶたぶたさんが作る美味しそうなご飯に思わずよだれが出そうでした！
そして、炒飯とかき氷の話は涙がホロリ
心温まる話です(*^^*)
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昨年末に読んだ「ぶたぶた図書館」でこのシリーズに出会い、
シリーズ第1作目である「ぶたぶた」を読んですっかりファンになりました。
「見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味だ。大好きだった祖母が作ってくれたチャーハン、遠い夏休みの記憶を喚び起こすかき氷…それらが、傷つき疲れた人々の心をときほぐし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてゆく―。心の奥をほんのりと温めてくれる、傑作ファンタジー。（「BOOK」データベースより）」
今回の"ぶたぶた"は料理を中心として物語が展開していきます。
短編連作という形式をとっていますので、
ひとつひとつの話をそこで完結しながらも、
最後には一冊すべてを総まとめする形で進行していくんです。
それぞれの短編には素朴なチャーハンやふわふわのかき氷などが登場し、
読んでいるだけで食べたくなるような素敵な料理が紹介されていますが、
料理が物語のキーになっているところも見逃せません。
主人公の「ぶたぶた」は「山崎ぶたぶた」という名前のぬいぐるみで、
バレーボールぐらいの大きさのピンクのぶたのぬいぐるみ。
初めて会った人は当然のことながら驚いてしまいますが、
"普通のおじさん"として働いている"ぶたぶた"さんに徐々に惹かれていきます。
"ぶたぶたシリーズ"に出会って読むたびに心を温かくさせてもらっていますが、
"ぶたぶたさん"に出会った人それぞれが抱える悩みや悲しみを中心に物語が展開し、
彼に出会ったことでハッピーエンドを迎えるというところに惹かれてしまいます。
「ぶたぶたさんが本当に居るといいのにな」と年甲斐も無く思ってしまいますが、
それだけ素敵な物語なんだなとも感じています。
心を和ませてくれて温かくさせてくれる一冊です。
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いつも美味しそうな料理が登場するこのシリーズ。
今回はぶたぶたさんが作る様々な料理がキーワード。
ぶたぶたさんに料理を教わるのも楽しそうでいいな～。
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ぶたぶたさんシリーズ。
山崎ぶたぶたさんは、ピンクのぶたのかわいらしいぬいぐるみ（中身は中年男性だけど）。ぬいぐるみなんですけど、動いてしゃべってご飯も食べる。それだけじゃありません。料理も作れます！ …火はちょっと苦手ですけどね。
両親と離れ、東京でひとり暮らしの由香がとあるお店で食べたチャーハンは、大好きだった祖母の味がした。―――「十三年目の再会」
ふと思い立って会社を辞めてしまって、なんとなく習ってみようと思った料理教室…その講師に琢己は目が離せなかった。―――「嘘の効用」
軽い鬱でメンタルクリニックに通う美澄は、帰りにあるカフェに寄っていた。ここのガレットと店長が、心を癒してくれる気がしていたから。―――「ここにいてくれる人」
20年近くぶりに、小学生の頃の1年間いた町を訪れた一司。思い出すのは楽しかった夏、大切な友達、ふんわり美味しい氷レモンのカキ氷。―――「最後の夏休み」
以上4作のファンタジー。
今までこのシリーズを読むときはひたすら「ぶたぶたさん、かわいいv」と思って読んでいたんですが、今回に限ってはそれだけではありませんでした。 とても、心に響くものがあります。今回の4作は昔に心が傷ついていたり、疲れていたり、寂しかったり…といった人たちが主人公だからでしょうか。でも別に、その彼らをぶたぶたさんの力で癒すといった話ではないんですよね。第3話「ここにいてくれる人」に書かれたように、ぶたぶたさんは決して『魔法のような存在ではない』のですから。 自分を変えていけるのは、あくまでも自分だけなんですね･･･。
この本を読んで、美味しいものを食べて、ちょっと休んだら。
さぁ、歩き出しましょう？
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今回も心にすごく響きました。そう、ぶたぶたさんは魔法使いではない。変われない、でもそれでもいい。
にしても、ぶたぶたさんの作るゴハンって、何でこんなに美味しそうなのか…食べてみたいなぁ（笑）
追伸：西澤保彦さんのあとがきがすごい。
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著者プロフィール
矢崎存美の作品
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