恋は罪つくり (光文社文庫)

  • 光文社
3.75
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334739157

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 収穫は笹沢左保の短編。オチが見事。
    また千街さんの解説が素晴らしい。恋愛を扱ったミステリの歴史をざっと俯瞰しつつ、収録作の解説も丁寧である。小栗虫太郎の短編を評して、どう考えても実行不可能なトリックというのに笑ってしまった。

  • 恋愛曲線/小酒井不木と死後の恋/夢野久作は青空文庫にて既読・感想投稿済み。
    あと遠い昔に、ピジョン・ブラッド/篠田節子、じっとこのまま――ルート66/藤田宜永、そこにいた理由/柴田よしき、も読んだことがある気がする。

    ・方子と末起/小栗虫太郎
    解説でも触れられていましたが、末起の読み方は不明。
    女の子同士の恋愛が堂々と描かれています。

    ・現われない/笹沢佐保
    妄想恋人オチかと思ったら……そりゃ、現われないわなぁ。

    ・鼓笛隊/夏樹静子
    女の情念が引き起こした事件。
    犯人は野放しなところが後味悪い感じでイイ。

    ・花虐の賦/連城三紀彦
    病弱な夫と子供を捨てて狂い愛に走った女と、その女が盲目的に愛する男の話……と思って読むとあっけにとられる。
    実は追いかけていたのは男の方だった。女の気持ちはずっと夫にあった。
    男は周囲に、女を追いかけて苦しんだことを悟られたくなくて、一計を講じて自殺する。
    愛の逆転というか、連城三紀彦お得意のオチ。

    ・ピジョン・ブラッド/篠田節子
    これが収録されている『愛逢い月』をすごい昔に読んだ記憶が…。
    私も鳩の事ちょっと怖いと思っているので頷く場面が多かった。

    ・静かな妾宅/小池真理子
    枯れ果てた老人と若い愛人。
    彼女がいくら「これは本物の愛だ」と言っても、周りは誰も…老人本人も信じてくれない。
    殺人の動機を伏せることが真実の愛と信じて話は終わる。

    ・じっとこのまま――ルート66/藤田宜永
    国道6号線沿いに住んでいた私は、ああ、あの辺か…と思い浮かべながら読みました。
    絹子と陰山にあまり同情出来ない。

    ・闇に挿す花/唯川恵
    聞き分けのいい愛人などいないと分かった。

    ・月の輝く夜/北川歩美
    昔懐かしパソコン通信がキーになるお話。
    なんとBLオチ。好きです。

    ・廃庭/恩田陸
    一番ミステリーっぽい。
    些細なすれ違いで起こったある女の死。

    ・そこにいた理由/柴田よしき
    なぜ、老人はそこで死んだのか。
    一番切なくて素敵な話でした。
    シリーズものの一遍ですが、私このシリーズ全部読んだことがあるので、最後の唯子のシーンは印象的でした。

  • 夢野さんにつられて読んじゃったけど
    他の人の話も面白かった。
    恋は罪つくり、かっこいいタイトルだ。

  • (収録作品)恋愛曲線(小酒井不木)/死後の恋(夢野久作)/方子と末起(小栗虫太郎)/現われない(笹沢左保)/鼓笛隊(夏樹静子)/花虐の賦(連城三紀彦)/ピジョン・ブラッド(篠田節子)/静かな妾宅(小池真理子)/じっとこのまま―ルート66(藤田宜永)/闇に挿す花(唯川恵)/月の輝く夜(北川歩実)/廃園(恩田陸)/そこにいた理由(柴田よしき)

  •  小酒井不木、夢野久作、小栗虫太郎、笹沢佐保、夏樹静子、連城三紀彦、篠田節子、小池真理子、藤田宣永、唯川恵、北川歩実、恩田陸、柴田よしき、による「名作で読む推理小説史」

     推理小説史というぐらいなので、もう古典といえるようなものから、現代までずらっ、というか、さらっと並んでいる。
     どれも、ある意味風雪に耐えてきた作品(作家)なので、間違いがない。間違いはないが、読み終わったときに、あまり個性の違いを感じない。つか、印象に残らない。
     読んでるときは、結構面白かったのにな。

  • 短編集。
    最近「恋愛」とつく本が売れるらしい。
    ミステリーだって「恋愛」が絡むことがほとんど。
    ってなわけで、恋愛が絡んだミステリーの短編集。
    江戸川乱歩のような妖艶な話からはじまり、それぞれ結末に驚かされる。
    短編なので、アッサリしてるのが逆に「もっともっと」と求めて読んでしまう。
    すべてよかった。
    この編成はスバラシイ☆

全6件中 1 - 6件を表示

ミステリー文学資料館の作品

ツイートする