破斬: 勘定吟味役異聞 (光文社文庫 う 16-2 光文社時代小説文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334739294

感想・レビュー・書評

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  • 御広敷用人水城の過去。
    読む順序が逆になってしまったけど、まだ登場していないあの人はいつ登場するのかワクワクする。

  • 面白い。
    長いけど。

  • 四男が家を継ぐとなると色々大変だよね。

  • 上田秀人らしく、主人公がもはや”武”ではなく”文”で立たなくてはいけなくなった徳川時代ながら、”武”の力を併せ持つことで幕府内の陰謀確執の中で翻弄されながらも義を貫く姿が描かれる。

    今までの他シリーズと同じく、江戸の時代が濃厚に描かれていて、悪く言えば同じ説明や描写が多々あるが、初読の方には当時の時代風俗が分かりやすくて良いだろう。

    この聡四郎シリーズはタイトルを変えながら3シリーズ位になっているので、代表作なのかな?

  • 表紙絵の侍が目にとまり、購入。おもしろい。

  • シリーズ第1作。
    剣一筋に生きてきたのに勘定吟味役に抜擢されてしまった水城聡四郎。勘定方のことは素人だが、周囲の助けを得て勘定奉行と紀伊国屋文左衛門という大物の不正に迫ってゆく。
    江戸時代の仕組みを知らなくても説明がわかりやすいので理解できるし読みやすい。しかしストーリーやキャラに突出したところがないので、いまいち魅力が感じられず。シリーズ最初だからプロローグ的な位置づけなのだろうか。紀伊国屋はなかなかよかったけど。あと斬り合いのたびに腕が飛ぶのはどうなの。
    というわけで、次作を読むかは迷うところ。

  •  この作者、新聞記事で変わった役職の時代物ばかり書いているという紹介をみて読んでみた。なかなかおもしろかった。この勘定吟味役異聞のほかいくつかシリーズがあるのでこれから読んでみたい。というかぼくが知らなかっただけで有名な人らしいんだけど。時代小説はたくさんありすぎてなかなかフォローしきれない。ひょんなことから勘定方の非違を調べる吟味役につくことになった主人公の水城聡四郎がいい。これまたひょんなことから知り合いになっていろいろ相談に乗ってくれる人入屋相模屋伝兵衛とおきゃんな娘紅がまたいい(重箱の隅ではあるが紅と茜は別の植物だし紅と書いてあかねと読むのは無理筋では)。物語の本筋は聡四郎が新井白石の命を受けて勘定奉行荻原重秀と紀伊国屋文左衛門の癒着にメスを入れるという大掛かりなものだが、とんとん拍子にうまくいきすぎるストーリーもともかく、不器用な聡四郎と紅のかけあいがほほえましい。この先どうなるんだろう。

  • 初読み作家図書館本。勘定吟味役異聞シリーズ1巻、江戸中期第5代将軍綱吉の時代に行われた勘定奉行・荻原重秀の慶長金・慶長銀を改鋳して金銀の含有率を減らす通貨政策を正すため、六代将軍家宣の側近新井白石の進言により、勘定吟味役を復活旗本の水城聡四郎が抜擢され、改鋳に絡む不正を探るように命ずる、聡四郎は勘定方に関わる一切を監査する役に戸惑いながらも、改鋳に絡む利権・不正を糺す。敵役に有名人が並ぶが、師匠の入江無手斎に免許皆伝・一放流を許された聡四郎が痛快な剣さばきで切り抜けテンポよく進む。

  • 主人公は強すぎる!

  • 全八巻。
    チャンバラだけやってきた算学できない旗本が、
    ひょんなことからマルサみたいな職に抜擢され
    政治の闇に巻き込まれる話。

    どっちが先に書かれたのか分からんけど、
    先に読んだ「奥右筆秘帳シリーズ」と似たような感じ。
    誰が敵で味方か曖昧なニヒルな政治の世界。
    時代はこっちの方が五世代くらい前。

    「奥右筆秘帳シリーズ」と同じく
    歴史ミステリーな側面があるんだけど、
    あっちよりすっきりして矛盾が無い気がした。
    全体的にあっさりしてるのかも。
    で、
    やっぱり最終巻は駆け足なのね。
    「奥右筆秘帳シリーズ」ほどひどくないけど。
    後半は少し物足りない。

    せっかくいい味出してるキャラクタが一杯なんだから、
    もう少しキャラを掘り下げて、
    あと2、3巻くらい続けてほしかった。
    おしい。

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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