死人を恋う (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334739362

感想・レビュー・書評

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  • もう少し一つ一つの死体に癒着していたかったけど、腐敗は仕方がない。
    主人公の死体に対する思いやりが微笑ましく切なく、久々に刺さる本に出会えたように思います。
    エピローグの締め方がなんとも官能的。

  • うーん…
    タイトルからなくした人を想うロマンチックな話と思い込み借りてみたが、タイトルそのものやった。ホラーモノはきらいじゃないけど、これは僕のストライクゾーンではなかった、ということ。

  • 10年間引きこもっていた男が,集団自殺現場に居合わせてしまい,死体好きに目覚める話。
    変態作品の多い大石圭のなかでもトップレベルの変態ぶりなので,ドン引きした。

  • 主人公は自室に引きこもり、10年間を過ごしていた。
    楽しみも悲しみも味わうことなく、虚無に近い生活。だが、死体と交わった瞬間、彼には感情が溢れ出し、全てが変わった。

    死体と交わると聞くと、とんでもない異常性欲者だと思い、嫌悪するかもしれません。
    ですが、とても繊細で感じやすい主人公を見ていると、不思議と嫌悪感が薄れてきていました。
    ただ狂気に身を任せるだけではなく、それに抵抗しようとする主人公の葛藤があり、そこに繊細さを感じます。
    もしかしたら、主人公は大石さん本人の心理を描いたものなのではないかと・・・そう思えてくる本でした。

  • 大石節炸裂。

    生きる事に対して興味の無かった主人公が、「死体」にめぐり合った事で、変わる。
    どんどん緩やかに壊れて行く狂気、不愉快さに吐き気がする。
    衝撃より後味の悪さの気持ち悪さ。

  • まあ、わかるわ

    そっか。そっかそっかーてなる

    そんなでもないわ

  • 初めて読んだ大石圭さんの本で、あまり女性にはお勧めできないですね。ネクロフィリアという異常愛というか性癖を持った人が主人公。しかも、最後まで、欲求が収まることがないので、うーんこれはホラーなんですかね?私は、嫌いじゃないです。

  • タイトルで判断して購入しました。

    購入して正解でした。
    私の好みな内容でした。
    一度は誰でも想像した事があると思われるネクロフィリア。
    死体の美から醜。
    その全てを愛する事が出来たら素晴らしいんだと思いました。

  • 死体の女性が好きな男の物語。大石圭さんは、この手の作品増えたなー。。もういいや

  •  2010年7冊目。
     309頁。

     友人にもらった。
     基本は主人公、その他登場人物の1人称。
     後半時々、3人称。

     屍姦の快楽に取りつかれてしまった、青年の話。


     作者の同級生の女の子が亡くなった際、葬儀で見た彼女の姿に感じた美しさ、作者曰く“死人の魔力”が、本書の内容に大きく影響を及ぼしているであろうことは、疑いない。

     よって内容は、主人公がひたすら屍姦を繰り返していくというものである。

     2名を除き(恐らく)、相手はインターネットを通じて知り合った自殺志願者である。

     自ら死を望む人間を殺しているわけではあるが、それ自体悪であると思うし、何より主人公は自分自身の欲求を満たすためだけにそうした行動をしているわけであり、そういった部分に自分自身を“ヤマネコ”と称する主人公の幼稚さと恐ろしさを感じた。

     正常なことではないが、死体を埋める時に、彼がそれまで感じなかった人並みの“寂しさ”を感じるようになったという描写を見、彼がもし、10年もの長きに渡り自室にひとり引き篭もるのではなく、いわゆる“普通”の人生を送っていたなら、こんな常軌を逸した行動には走らなかったのではないかとも思われた。

     本書は全体的に1人称で描かれているが、内容が自分自身の日常とはかけ離れているため、逆に中々本書の世界に入り込めなかった。




    p.11
     僕には普通の人々が当然のことのように生まれ持っている感覚の多くが欠如しているのだ。
     欠陥品・・・たぶん、そういうことなのだろう。
    ・寂しさや人恋しさ、空腹感までも感じないという主人公。

    p.25
     野生のヤマネコが寂しがったりはしないように、僕は寂しがりはしない。いや・・・・・・僕にはそもそも、『寂しい』という感情がどういうものなのか、よくわからない。

    p.25
     母の死はショックではあった。けれど、同時に、『解き放たれた』という気がしないでもなかった。
     これからは僕の命は、僕だけのものなのだ!もう僕は誰に遠慮することもなく、いつでも好きな時に、この命を捨ててしまうことが許されるのだ!

    p.60
     僕は人間が怖いのではなく、生きている人間が怖いのだ。

    p.168
     浦島太郎になること-それは幼い頃の僕が望んでいたことでもあった。

    p.231
     わからない。ヤマネコには人の悲しみを想像する能力がない。

    p.285
     ひとつの足跡もない雪の上に最初の足跡を残すのがためらわれるように、完璧なものを汚すのはためらわれる。けれど、もう汚れているものなら、僕がさらに汚してもかまわないはずだ。

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